まさに下町!23区内でも低コストで入居可能な介護施設が

終着駅となる金町駅に行くと、常磐線に乗り換えが可能ですし、発着駅となる京成高砂駅に行けば京成本線、そして北総鉄道に乗り換えできます。柴又駅の1日当たりの乗降客数は、2009年に10000人を突破したことがあります。しかしその後減少に転じ、2013年には9000人を割りました。
京成の駅ということもあって、駅前で乗車できるバスは京成バスが管理しています。JR総武線の小岩駅・新小岩駅を目的地とする路線があり、高齢者が移動する際に頼もしい味方となってくれます。
この駅は、国民的映画シリーズ『男はつらいよ』の舞台として全国的に知れ渡っています。駅前にあるこの映画を記念した銅像をはじめ、映画の資料館などが数々の観光客を集めています。このほか、柴又帝釈天や矢切の渡しなどの観光スポットがあり、昔ながらの住宅地が多いエリアでありながら、人通りが絶えないという特徴があります。総括すると、高齢者にとっては懐かしい雰囲気をたっぷりと味わいながら暮らせる土地ですが、静かすぎたり退屈しすぎたり……といった心配とはほぼ無縁といえそうです。
葛飾区は下町というイメージがあるエリアのため、少子高齢化にかけてはかなりのスピードで進んでいると思われることが多いようです。確かにその読みは的外れではなく、23区内でも高齢化率が高いほうに入ります。市の当局もその事実をただ放置しているわけではありません。特別養護老人ホームや老人保健施設のような、入居型のケアサービスを行う施設の数、あるいはベッドの数を増やす努力を精力的に続けています。
そうした行政の努力に触発されるかのように、民間の介護事業者も依然と比べればだいぶ柴又駅周辺で新しい施設の開設に熱意を見せるようになってきました。まだ施設数自体は多くないものの、サービス付き高齢者向け住宅や介護付き有料老人ホームが入居者の募集を出している光景が見られる頻度はずいぶんと高まっています。
柴又という土地柄を反映してか、コストがあまり高くつかない施設が多い印象があります。月額使用料を見ても「23区内の他のエリアより平均的に安めになっている」という意見がしばしば、一般利用者の間から飛び出しています。こうした状況をよく利用することが、賢い住民と呼べそうです。