高齢化率の上昇に伴って介護付有料老人ホーム・サ高住が増加

埼玉県の中央からやや南東寄りに位置するふじみ野市。
さいたま市の目と鼻の先にある小さな都市です。
市としての歴史はまだ浅く、2005年に旧上福岡市と旧入間郡大井町が合併してできたばかりです。
さいたま市と同じく、東京都中心部へ通勤・通学する人々のベッドタウンとして成長してきた歴史を持っています。
特に旧上福岡市エリアは、高度経済成長の時代に団地が建造されたこともあり、ゆっくり時間をかけて住民を集めてきました。
しかし旧入間郡大飯町エリアについても、1990年代前半の東部登場本線のふじみ野駅が(富士見市内に)開業したことが契機となって、一気に人や物資が流入するようになりました。
現在、市内中心部を東上線が通っているほか、川越鉄道・関越自動車道・さいたま県道56号線などの主要道路が走りぬけており、メジャーな交通機関を利用しやすいエリアのひとつに変貌を遂げています。
民間のバスや公営のバスの路線・本数・走行範囲が充実している点は、とても評価されてよいでしょう(高齢者の移動をとても便利にしてくれています)。
市内の人口は、1990年代に一時的に減少したことがありましたが、それは例外中の例外といえます。
近年も少しずつではあるものの増加が止まらず、2014年には11万を超えていることが確認されています。
そんなふじみ野市にも、高齢化率の波は押し寄せています。
2005年には17%でしたが、2010年には21.6%に上がっています。
2023年の調査では人口11万4,156人、高齢化率25.5%となっています。
まだ全国平均よりは低いものの、だんだんと差がなくなっている点が憂慮されています。
要介護認定者は現在5,000名を超えており、認定率も年々上がっていく一方です。
施設関連のサービスを介護保険を通して受けている高齢者の数も増加しています。
居宅介護サービスと比べればだいぶ少ないですが、やはりプロの手による介護を24時間受けたいという声は必ず出てくるものですから、老人ホーム・高齢者向け住宅の需要の高さに揺らぎはありません。
ふじみ野市は小規模な都市ですし、施設の数も多いとはいえません。
しかし介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅はけっこう増えました。
グループホームなども同様です。
20万円未満の月額使用料で入居可能な施設もその中にはありますから、費用面で制限がある場合でもあきらめずに探すほうがよいでしょう。