商店街や緑に囲まれて、老後を悠々と過ごせる土地

商店街から少し遠ざかると、これまたアットホームさでいっぱいの小ぢんまりとした住宅地が目立ちます。緑地・農地がまだ多く残された区画もあり、都会の喧騒から少し離れた暮らしをしたい(しかし、極端に不便な場所には住みたくない)というタイプにはおすすめのロケーションとなっています。
中野島駅は、JRの南武線の駅の中では真ん中に位置する駅です。川崎市と東京都下の境界線に近いエリアですが、両隣に乗り換えが可能な駅に恵まれています。登戸駅では、小田急小田原線に簡単に乗り移りできますし、稲田堤駅では、京王相模原線が駅から出たところに待ち構えています。登戸駅・稲田堤駅ともに、快速列車が停車する点も忘れてはいけないアドヴァンテージでしょう。
そのほかの乗り換えのチャンスを見つけるとなると、ある程度長めに乗車しないといけませんが、武蔵溝ノ口駅と武蔵小杉駅は素通りするわけにいかない駅です。武蔵溝ノ口駅は、東急グループの路線(田園都市線・大井町線)と接続していますし、武蔵小杉駅はJRの横須賀線(湘南・新宿ラインに含まれます)と接続していることで有名ですが、東急傘下の路線(東横線・目黒線)とのつながりの深さも負けずに有名になってきました。
中野島駅の利用率は、全体としてゆっくりと上昇しています。1日ごとの乗客数の推移を見ると、過去20年で約1000~2000人程度増えていることがわかります。中野島駅の周囲には、乗客数に影響するような出来事がなく、安定期に入っているという異見を唱える識者もいます。
中野島駅の周辺は、高齢者が引退後に求める要素がかなりそろっているエリアです。その点に注目する介護関係者は少なくありません。現に、駅の1キロ圏内にすでにかなりの介護施設が建てられています。施設のタイプの細分化はすでにだいぶ進んでおり、希望に合った施設とめぐり会うことは決して困難な作業ではないでしょう。
これらの特徴はコスト面にもあてはまります。安価な高齢者住宅やグループホームがすでにオープンしており、経済的にゆとりがない世帯でも、入居のチャンスを見つけ出せる可能性がありそうです。心して探してみると良いでしょう。