かつて大人気のリゾート地だった面影は今も健在
大正半ばに建造された、京成稲毛駅。創設当初は、単に「稲毛」駅という名称でした。操業からちょうど10年後に、現在の名称に改められたという経緯があります。当時は、夏が来るたびに海水浴客や潮干狩り目当ての行楽客が群がるリゾート地でした。戦後は、埋め立ての対象に選ばれたため、観光や保養を目的とした施設は急激に姿を消しました。しかし、今なお残る「稲毛浅間神社」は、毎年7月に開催される例大祭のときにおおぜいの見物客を動員しています。現在、駅を出てからすぐに乗れる路線バスは往年と比べて数がだいぶ減っています。京成バス本社が手掛ける路線は残っていません。しかし、京成グループのバスであれば駅前と駅近辺の停留所にいまだに乗り入れています。また、あすか交通が管轄する路線も存在します。京成稲毛駅は、京成千葉線の管内にある駅で、ほぼ中間地点に所在しています。乗り換え場所は、発着駅側ないし終着駅側に近寄らないと確保できませんが、長大な路線ではないためあまり長い時間を列車内で過ごす必要はありません。発着駅側については、京成幕張駅と京成幕張本郷駅でJRの総武線に乗り換えできるほか、京成津田沼駅にて京成本線および新京成線に乗り継ぎできます。終着駅側については、京成千葉駅でやはり総武線ないし総武本線や外房線・内房線に、さらに千葉都市モノレールに乗り移ることが可能です。千葉中央駅は、千原線沿線に行きたいときに役に立つ駅です。ちなみに総武線・総武本線といえば、京成稲毛駅から歩いて10分くらいの場所にあるJRの稲毛駅から使うことも難しくはないでしょう。京成稲毛駅は、利用率の変化がかなり少ない駅のひとつです。1日平均の乗客数を調査すると、21世紀の初めからずっと3,000~3,200人の間で推移しているだけです。しばらくの間その特徴は変わらない見込みです。京成稲毛駅の周辺の介護施設についてはまだ戸数が不足気味だという意見があります。そのあたりは、介護事業者等の頑張りに期待したいところですが、今すぐに入れる施設が出てこないという意味ではありません。駅から徒歩で数分という絶好の場所で発見できるチャンスも微小ながらありますし、駅から1~2キロ圏内で探すならいろいろな施設を発見できる可能性ががぜん高くなるはず(ただし、できれば3~4キロ圏内もくまなくチェックするほうが無難でしょう)。なお、京成稲毛駅のそばでよく見られる施設をあげるなら、第一に住宅型有料老人ホーム、第二に介護付き有料老人ホームでしょう。



































