自然の豊かさは全国随一。山々を望みながらの老人ホームでの余生を

南アルプス市は、山梨県の西部にある街です。
2003年に甲西町・八田村・芦安村などの6町村が合併して誕生。
地理的には釜無川を境にして甲斐市と隣接しており、市内は平野部である東エリアと山岳部の西エリアに別れています。
平野部では各地に湧き水があり、水が豊富。
その立地を利用して水田やビニールハウス栽培を行っています。
そのため、桃とサクランボの名産地で、毎年サクランボ狩りを楽しみに多くの人が訪れる場所です。
一方、山岳部には北岳、間ノ岳などの南アルプス山脈が広がり、その3,000m級の高峰には高山植物や、国の特別天然記念物である雷鳥がいます。
温泉も多く、特に有名な芦安温泉の西側には「南アルプス国立公園」もあります。
この公園は南アルプス山脈の一部で、南北に50kmもある巨大公園。
夏期には高山植物、秋には紅葉が美しいエリアで、ハイキング客や登山客が大勢訪れています。
シニア世代もハイキングを楽しむ人が年々増えており、自然歩道やキャンプ場の整備されたこの公園を利用する方も多いようです。
登山などの観光の街ですが、鉄道は通っていません。
車も、自然保護のため県営南アルプス林道及び県道南アルプス公園線は通行禁止。
移動手段としては「山梨交通」などのバスが市内を走っています。
登山シーズンには広河原から北沢峠間まで「南アルプス市営バス」が運行され、登山客の足代わりとなっています。
観光客向けには超小型電気自動車の貸出もしていますので、車で市内を観光して回ることも可能です。
交通アクセス的には少々不便な部分もありますが、その代わり自然保護に力を入れていますので、大変緑の美しい場所です。
高齢化率は2023年の調査では市内の平均は28.0%。
地域によっては35%を超える所もあることが分かっています。
そのため市は高齢者の介護倒れを防ぐため、介護予防に繋がる運動を実施しています。
温泉プールで楽しく運動する「水中らくらく運動教室」などで高齢者の健康づくりをフォロー。
また、「介護予防教室」や「生きがいづくり事業」を推進し、スポーツや教養講座が気軽に受けられるようにすることで、高齢者の自発的な介護予防や社会参加をサポートしているのです。
市内には介護施設も用意されています。
ケアハウス(軽費老人ホーム)やサービス付き高齢者住宅などがあります。
「山が好き」「美しい南アルプス山脈を見ながらのんびり余生を過ごしたい」という方には南アルプス市内の施設に見学に行き、雰囲気や施設からの景色などを体感していただきたいです。