西武園遊園地と都立狭山自然公園に近接したエリア
多摩湖駅が誕生したのは第二次大戦がはじまる数年前のことでした。それ以来、駅名が何回も変わっており、これまでに4通りの名前が公式に用いられてきました。開業当初はまだ駅のそばで目立つものといえば村山下ダムくらいであり、「村山貯水池駅」と呼ばれていました。終戦後間もなく「西武園ゆうえんち」が開業したため、この駅の役割は劇的に変わる運命となりました。現在はこの駅と、西武園線の西武園駅が遊園地の最寄り駅として広く認識されています。特に多摩湖駅の北口は、遊園地の中央口と直結しており最短時間で往復できるようにつくられています。多摩湖駅を出てからバスに乗りたくなったときは、遊園地の駐車場内から発着する路線バスを使うことになります。このバスの運行元となっているのは西武バスです。西武園以外に駅のそばで目立つのは、都立狭山自然公園でしょう。村山下ダムとの間に広がる広大な公園で、散歩やジョギング、あるいはサイクリングなどを楽しむ人の姿をよく見かけます。多摩湖駅は、西武鉄道の路線が2種類乗り入れる駅です。多摩湖線の管内では、終着駅という立場にあります。3区間離れた萩山駅で降りると拝島線に、その隣の青梅街道駅で降りるとJRの武蔵野線への乗り継ぎができます。山口線の管内では発着駅となっていますが、駅の総数はわずか3駅。2区間先にある西武球場前駅で下車すると、狭山線に乗り換えできます。多摩湖駅の利用率は、1990年代にはっきりとした低下傾向を見せていました。世紀が変わってもその傾向は変わらず、現在も多摩湖線側・山口線側の双方でゆっくりと下降しています。1日平均の乗降客数は、1999年に4000人以下となり、その4年後に3500人以下に落ちました。多摩湖駅の近辺は、遊園地やダム・自然公園などがある北側や西側は一般的な人家を建てられる状態ではありません。そのため宅地は駅の東側~南側などに限られるのですが、介護施設を探すときはそのような地理上の特殊性を考慮することが大事でしょう。施設が見つかりやすくなるのは、駅から2キロに達したあたりから。そのため、まずは駅から2~5キロ圏内をじっくりと探してみるとよいでしょう。施設のタイプに関しては、介護付き有料老人ホームの軒数がいちばんのようですが、それ以外の施設もけっこうあります。住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームに入居したい場合でも、それなりの軒数に遭遇できるチャンスがきっとあるでしょう。
























































