八王子…というイメージとは少し違い、意外と高額の介護施設が多いのが特徴

たくさんの商業施設および企業の拠点が並んでおり、退屈することや不便さを味わう心配はほとんどないといってよいでしょう。特に、駅ビルとなっている「駅ビルの京王八王子ショッピングセンター」は、近隣の住民なら必ずといっていいくらい利用したことがあるはずです。バスに乗りたいときは、駅のすぐ前から乗車が可能です。京王バスグループ(京王電鉄バス・京王バス南)のほか西東京バスが運行に励んでいます。
この駅は終着駅ですから、いうまでもなく特急など含めてすべての列車の発着駅となります。新宿方面に行きたいときは、JR(中央線)に負けず劣らずの利便性を発揮してくれます。ちなみにすぐ隣の北野駅で降車すると、京王高尾線に乗り移れます。また、少し先にある高幡不動駅で降車したら、京王動物園線や多摩都市モノレール線への乗り換えが可能となります。
その他、途中にある駅で重要な中継点となる可能性がある駅は、分倍河原駅(JR南武線に接続)・調布駅(京王相模原線に接続)・明大前駅(井の頭線に接続)あたりでしょう。
この駅の利用者の多さについては言わずもがなですが、現在はピークのころと比べると一回り近くスケールダウンしています。1980~1990年代には、1日当たりの乗降客数が6万人を超えた時期がありました。しかし2003~2013年までの調査によると、いずれの年も57000~60000人の間で推移しており、安定的と呼んでもよい状況となっています。
八王子市は、新宿や23区方面から見たベッドタウンとして過去数十年にわたって発展してきました。団地の住民の高齢化がよく話題になりますが、自然と要介護認定者も多く、特別養護老人ホームなどの公営の施設の数もかなりの数値を記録しています。それでも収容し切れない高齢者が多いことは認めないといけませんが。
民間の施設に目を移すと、コスト面では高めになる施設が多いことが以前から指摘されています。しかし、入居一時金や月額使用料の合計が30万円未満になる施設に出くわすことも不可能ではありません。たとえば「京王八王子駅から数キロ離れている」といった条件でもかまわなければ、安い施設を探せるチャンスも増えそうです。条件の優先度を見直しながら、施設探しをすると満足できる可能性は高まることでしょう。