皇居の西側エリア。オフィス街と閑静な住宅街が隣り合っています

半蔵門駅が開業したのは、今から30数年前の昭和末期のことでした。駅名に選ばれている半蔵門とは、かつての江戸城で実際に使われていた門のひとつで、現在も残っており一般人の通行は許可されていません。江戸城は現在皇居となっており、半蔵門駅は皇居の西端の至近距離に設けられています。
半蔵門駅の西側は、赤坂御用池のほとりまで閑静なオフィス街および住宅街として使用されてきました。さまざまな行政機関や企業が入居しているビルが大通りに沿って並んでいます。駅から南進していただくと、国会図書館や最高裁判所、国立劇場などが立ち並ぶ様子を見ることができ、平河町などの方面はマンションや文教施設などが目立つ一角です。少し裏通りに入っていただくと、たちまち閑静な街並みが目の前に広がる点は大きな特長でしょう。また、皇居のそばに位置する千鳥ヶ淵公園は、都内を代表する桜の名所です。
皇居周辺や赤坂御用池などがあることから、半蔵門駅の一帯は、緑に不自由しない地区でもあります。お散歩などの最中に小休止する場所としてお使いいただける公園も、数ヶ所でしたら簡単に見つけていただけます。半蔵門駅のそばでバスにお乗りになるなら、都営バスのサービスをご利用可能です。また、日立自動車交通が運行する福祉バスも駅のそばでお乗りになれます。
半蔵門駅は、永田町駅と九段下駅に挟まれている駅。永田町駅は赤坂見附駅とつながっており、乗り換え先が豊富です。有楽町線・南北線・銀座線や丸ノ内線に乗り換えできます。九段下駅では、東西線と都営地下鉄新宿線への乗り換えが可能です。
半蔵門駅は、開業以来順調に利用客を増やしてきました。今世紀に入ると微減する時期も見られるようになりましたが、総じて増加傾向にあります。1日あたりの乗降客数が最初に8万人を超えたのは2007年のこと。その8年後に、史上初となる8万5,000人突破を達成しました。
半蔵門駅の周辺は、閑静な住宅街を持つ地区ですが介護施設が密集している一帯ではありません。それでも駅から徒歩数分の場所で入居先を見つけていただける機会はあります。施設を見つけやすくなるのは、駅から2kmを過ぎたあたりからになるでしょう。
民間の施設では、介護付き有料老人ホームが探しやすい状況で、そのほかサービス付き高齢者向け住宅の発見も可能です。公的な施設では、特別養護老人ホームとグループホームの多さが目立ちます。介護老人保健施設も少なからずあります。