湯島天満宮や旧岩崎邸庭園が地域の象徴です

湯島駅がある界隈は、古くから残る建物がたくさん見られる点が最大の特徴です。古くから何代にもわたって暮らし続けている世帯もまだ平然と残っており、今では都内から消えつつある貴重な街並みにお目にかかれます。もちろん、昔と変わらない区画ばかりではありません。新たな集合住宅が建てられている場所も多いですし、商業施設や企業が活動するビル群が目立つ一帯も広がっています。
湯島天満宮は、学問の神様である菅原道真を奉っていることで名高い神社で、受験生が今なお押し掛ける名所です。境内に植えられている白梅は、毎年2月になると美しく開花する様子が見られます。麟祥院は、春日局ゆかりの寺院で、春日局の墓所や文化資料などが大切に保存されてきました。
湯島駅は、東京大学医学部の敷地に近い位置にあります。この医学部の附属病院は、それぞれの患者に最適な診療サービスを目指しているため評価が高いです。湯島天満宮の向こうにある旧岩崎邸庭園は、かつて三菱財閥を指揮した名家が居住していた邸宅で、文化財として保護されている洋館や広大な庭園が見どころとなっています。
湯島駅は東京メトロの千代田線に所属する駅です。隣接する新御茶ノ水駅は、丸ノ内線や都営地下鉄の新宿線、JRの中央線や総武線へ乗り継ぎ地点として使われており、また反対方向では3区間離れた西日暮里駅が、最寄りの乗り換え場所です。この駅では、JRの山手線・京浜東北線と日暮里・舎人ライナーに乗車できます。
湯島駅の利用率が頂点に達したのは、平成初期のことでした。当時の1日平均の乗降客数は4万人を超えていました。その後は微減しましたが、今世紀に入ると横ばいに転じています。2010年以後は、3万2,000~3万5,000人の間で推移する年が連続しています。
湯島駅の近辺は、高齢の方々の生活に向いている地域です。介護施設の建設も、昔から活発に進められてきました。運が良いときなら、駅から徒歩10分圏内といった絶好の近場にお住まいになれる機会も見つけていただけます。また、駅から3kmくらいの範囲を探すのも大事です。
施設の種類については、介護付き有料老人ホーム・グループホーム・特別養護老人ホームが多く見つかるエリア。それ以外では、サービス付き高齢者向け住宅や介護老人保健施設などに入居できる機会があります。