訪問介護・デイサービス併設の施設特集
訪問介護・デイサービス併設タイプで介護スタッフが身近にいる安心を

バリアフリーなど高齢者にとって住みやすい環境と安否確認サービス・生活相談サービスのみを提供する「サービス付き高齢者住宅」や、介護サービスは外部サービスを利用することになる「住宅型有料老人ホーム」などには、入居者が介護サービスを利用しやすいように訪問介護やデイサービスを併設する施設があります。住宅内に介護スタッフが待機しているため安心して介護サービスを利用し毎日を過ごせる、訪問介護・デイサービス併設型の施設をここではご紹介します。
訪問介護・デイサービスを併設している老人ホームの特徴は
最近の住宅型有料老人ホームや介護付き高齢者向け住宅では、訪問介護やデイサービス併設対応が増えています。住宅型有料老人ホームや介護付き高齢者向け住宅の入居者は、要支援・要介護認定されている場合に施設に併設された事業所、または外部の居宅サービスを利用することができます。居宅サービスとは訪問介護やデイサービス、訪問看護などのことです。
それでは、訪問介護・デイサービス併設タイプの老人ホームで提供されているサービスはどのようなものなのでしょうか。訪問介護では食事・入浴・排泄・着替え・移動・外出・体位変換の介助、入居者の体を拭いて清潔にする清拭、薬を飲ませる介助(服薬介助)などがあります。ほかにも部屋の清掃や洗濯などの家事援助サービスも。
デイサービスではレクリエーション活動や機能訓練が実施されます。レクリエーション活動では指先を使う手芸やぬり絵、貼り絵、絵手紙作成などが行われ、施設に庭があれば家庭菜園をつくり園芸療法も楽しめます。施設によっては足浴やフットケア、マッサージ、メイクアップセラピー、アロマセラピーなど、認知症の予防や症状緩和にも役立つリハビリをメニューに組みこんだ施設もあり、利用者が飽きないような工夫がされています。訪問介護・デイサービス併設タイプの老人ホームは、つねに介護スタッフがそばにいて見守りをしてくれることがメリットであり安心感につながっています。
以下の表は厚生労働省がまとめた平成25年と平成26年の居宅サービス事業所数です。平成25年と平成26年を比較してみると、訪問介護は1,150か所(3.5%)増、訪問看護ステーションは750か所(10.5%)増、通所介護(デイサービス)は3,533か所(9.3%)増、通所リハビリ(デイケア)は237か所(3.4%)増と、居宅サービス事業所は軒並み増加しています。この流れは今後も継続するとみられ、今後は居宅サービスが主流になっていくと予想されます。
平成25年 | 平成26年 | 増減数(増減率) | |
---|---|---|---|
訪問介護 | 32,761 | 33,911 | 1,150(3.5%) |
訪問入浴介護 | 2,344 | 2,262 | -82(-3.5%) |
訪問看護ステーション | 7,153 | 7,903 | 750(10.5%) |
通所介護 | 38,127 | 41,660 | 3,533(9.3%) |
通所リハビリテーション | 7,047 | 7,284 | 237(3.4%) |
短期入所生活介護 | 9,445 | 10,251 | 806(8.5%) |
短期入所療養介護 | 5,377 | 5,382 | 5(0.1%) |
特定施設入居者生活介護 | 4,197 | 4,452 | 255(6.1%) |
福祉用具貸与 | 7,864 | 7,961 | 97(1.2%) |
特定福祉用具販売 | 7,902 | 8,018 | 116(1.5%) |
住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅では居宅サービスを利用するのが一般的
有料老人ホームのなかでも、デイサービスや訪問介護は住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅での利用に限られる、介護付き有料老人ホームでは使えないことになっています。これはどうしてでしょうか?
介護付き有料老人ホームでは、介護保険で利用できる介護サービスをすべて施設内で利用することが法律で決められています。介護保険上のきまりがあるため、介護付き有料老人ホームの入居者がデイサービスや訪問介護などの外部サービスを利用することができないのです。
ところが、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の入居者は外部サービスの利用が可能となっています。もし老人ホームに入居後にデイサービスを利用したい場合はケアマネージャーと相談のうえ、ケアプランにデイサービスを入れてもらいましょう。そうすることで外部サービスを利用することができます。最近は老人ホーム内にデイサービスや訪問介護が併設されている施設も増えていますので、わざわざ車などで移動しなくても気軽に外部サービスを利用することができます。
住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、入居者が自分の好みや体の状態によってさまざまなケアプランを自由に組み立ててもらえるのが魅力です。ただし自由度の高い老人ホームにも注意したい点があります。介護付き有料老人ホームの場合、利用料に介護保険1割負担額が含まれているため、毎月の総支払額が把握しやすいのですが、それ以外の住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では毎月の家賃・食費・共益費・寝具リース代・管理費と、介護保険負担額(時間外介護サービス費なども含む)とが分離されており、金額が把握しにくくなっています。
入居時に必要な費用をしっかり説明する業者もいますが、費用面で不安なことがあれば早めに相談しておくとあとでトラブルにならずにすみます。
介護度別に決められている在宅介護サービスの上限額に注意!
要支援や要介護になると利用できる介護サービスですが、毎月好きなだけサービスが利用できるわけではありません。介護度別に利用額の上限がさだめられています。
東京都の場合、要支援1の方の1か月の支給額は49,700円、要支援2では104,000円、要介護1では165,800円、要介護2では194,800円、要介護3では267,500円、要介護4では306,000円、要介護5では358,300円となっています。利用者の介護度が重くなればなるほど、介護保険の支給額上限があがっていきます。支給限度額を超える介護サービスを受けた場合、超過した分は利用者の全額自己負担となります。
ここでは在宅介護の自己負担額の表を掲示しています。訪問介護にかかる費用は「身体介護が中心」なのか「生活援助が中心」なのかで負担額も変わってきます。また利用した時間によっても介護費用が変わります。
たとえば食事・入浴・排泄介助などの身体介助が中心であった場合、1時間以上の利用であれば564単位と決まっています。1単位が10円の地域では5,640円の介護サービスが提供されたことになります。利用者の負担は1割なので、利用者は564円を訪問介護事業者に支払います。訪問介護サービスを月に15回利用したなら、15回×564円なので8,190円が利用者の負担額になります。
通所介護(デイサービス)に関しても費用の決まりがあります。通う施設が小規模型通所介護なのか通常規模型通所介護なのか、施設によって費用に差があります。また要介護ごと、そして利用した時間ごとに費用が異なります。たとえば、小規模型通所介護に要介護1の利用者が7時間以上9時間未満利用した場合は、735単位、1単位を10円とすると7,350円となります。本人の自己負担額は1割なので735円です。もし月に25回利用した場合、利用者本人の自己負担額はその1割である18,375円となるはずです。
ところがこの場合、要介護1で利用できる介護保険の上限は165,800円と決まっているため、デイサービスを25日利用すると183,750円となり上限額をオーバーします。差額の17,950円は全額自己負担となります。この方の場合は介護保険の1割負担額16,580円と超過分の17,950円の34,530円が自己負担額と計算されます。自己負担額を減らすためには、ケアマネと相談のうえ、利用限度額以内におさまるようなケアプランを作成してもらう必要があります。
2015年度版/在宅介護の自己負担額
<訪問介護費>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | ||
---|---|---|---|
身体介護が中心である場合 | 20分未満の場合 | 1,650 | 165 |
20分以上30分未満の場合 | 2,450 | 245 | |
30分以上1時間未満の場合 | 3,880 | 388 | |
1時間以上の場合 | 5,640 | 564 | |
生活援助が中心である場合 | 20分以上45分未満の場合 | 1,830 | 183 |
45分以上の場合 | 2,250 | 225 | |
通院等のための乗車又は降車の介助が中心である場合 | 970 | 97 |
<訪問入浴介護費 >
かかる費用(円)*1単位10円の 地域の場合 |
単位 | |
---|---|---|
入浴 | 12,340 | 1234 |
<訪問看護費>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | |
---|---|---|
指定訪問看護ステーションの場合 | ||
20分未満の場合 | 3,100 | 310 |
30分未満の場合 | 4,630 | 463 |
30分以上1時間未満の場合 | 8,140 | 814 |
1時間以上1時間30分未満の場合 | 11,170 | 1117 |
病院又は診療所の場合 | ||
20分未満の場合 | 2,620 | 262 |
30分未満の場合 | 3,920 | 392 |
30分以上1時間未満の場合 | 5,670 | 567 |
1時間以上1時間30分未満の場合 | 8,350 | 835 |
<訪問リハビリテーション費>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | |
---|---|---|
3,020 | 302 |
<通所介護(デイサービス)費>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | ||
---|---|---|---|
小規模型通所介護費 | |||
3時間以上5時間未満の場合 | 要介護1 | 4,260 | 426 |
要介護2 | 4,880 | 488 | |
要介護3 | 5,520 | 552 | |
要介護4 | 6,140 | 614 | |
要介護5 | 6,780 | 678 | |
5時間以上7時間未満の場合 | 要介護1 | 6,410 | 641 |
要介護2 | 7,570 | 757 | |
要介護3 | 8,740 | 874 | |
要介護4 | 9,900 | 990 | |
要介護5 | 11,070 | 1107 | |
7時間以上9時間未満の場合 | 要介護1 | 7,350 | 735 |
要介護2 | 8,680 | 868 | |
要介護3 | 10,060 | 1006 | |
要介護4 | 11,440 | 1144 | |
要介護5 | 12,810 | 1281 | |
通常規模型通所介護費 | |||
3時間以上5時間未満の場合 | 要介護1 | 3,800 | 380 |
要介護2 | 4,360 | 436 | |
要介護3 | 4,930 | 493 | |
要介護4 | 5,480 | 548 | |
要介護5 | 6,050 | 605 | |
5時間以上7時間未満の場合 | 要介護1 | 5,720 | 572 |
要介護2 | 6,760 | 676 | |
要介護3 | 7,800 | 780 | |
要介護4 | 8,840 | 884 | |
要介護5 | 9,880 | 988 | |
7時間以上9時間未満の場合 | 要介護1 | 6,560 | 656 |
要介護2 | 7,750 | 775 | |
要介護3 | 8,980 | 898 | |
要介護4 | 10,210 | 1021 | |
要介護5 | 11,440 | 1144 |
<通所リハビリテーション(デイケア)>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | ||
---|---|---|---|
通常規模型リハビリテーション費 | |||
1時間以上2時間未満の場合 | 要介護1 | 3,290 | 329 |
要介護2 | 3,580 | 358 | |
要介護3 | 3,880 | 388 | |
要介護4 | 4,170 | 417 | |
要介護5 | 4,480 | 448 | |
2時間以上3時間未満の場合 | 要介護1 | 3,430 | 343 |
要介護2 | 3,980 | 398 | |
要介護3 | 4,550 | 455 | |
要介護4 | 5,100 | 510 | |
要介護5 | 5,660 | 566 | |
3時間以上4時間未満の場合 | 要介護1 | 4,440 | 444 |
要介護2 | 5,200 | 520 | |
要介護3 | 5,960 | 596 | |
要介護4 | 6,730 | 673 | |
要介護5 | 7,490 | 749 | |
4時間以上6時間未満の場合 | 要介護1 | 5,590 | 559 |
要介護2 | 6,660 | 666 | |
要介護3 | 7,720 | 772 | |
要介護4 | 8,780 | 878 | |
要介護5 | 9,840 | 984 | |
6時間以上8時間未満の場合 | 要介護1 | 7,260 | 726 |
要介護2 | 8,750 | 875 | |
要介護3 | 10,220 | 1022 | |
要介護4 | 11,730 | 1173 | |
要介護5 | 13,210 | 1321 |
<短期入所生活介護費(ショートステイ)>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | |
---|---|---|
単独型短期入所生活介護費(Ⅰ)<従来型個室> | ||
要介護1 | 6,200 | 620 |
要介護2 | 6,870 | 687 |
要介護3 | 7,550 | 755 |
要介護4 | 8,220 | 822 |
要介護5 | 8,870 | 887 |
単独型短期入所生活介護費(Ⅱ)<多床室> | ||
要介護1 | 6,400 | 640 |
要介護2 | 7,070 | 707 |
要介護3 | 7,750 | 775 |
要介護4 | 8,420 | 842 |
要介護5 | 9,070 | 907 |
単独型ユニット型短期入所生活介護費(Ⅰ)<ユニット型個室> | ||
要介護1 | 7,180 | 718 |
要介護2 | 7,840 | 784 |
要介護3 | 8,550 | 855 |
要介護4 | 9,210 | 921 |
要介護5 | 9,870 | 987 |
単独型ユニット型短期入所生活介護費(Ⅱ)<ユニット型準個室> | ||
要介護1 | 7,180 | 718 |
要介護2 | 7,840 | 784 |
要介護3 | 8,550 | 855 |
要介護4 | 9,210 | 921 |
要介護5 | 9,870 | 987 |
<短期入所療養介護費(ショートステイ)>
かかる費用(円) *1単位10円の 地域の場合 |
単位 | |
---|---|---|
介護老人保健施設短期入所療養介護費(ⅰ)<従来型個室> | ||
要介護1 | 7,500 | 750 |
要介護2 | 7,950 | 795 |
要介護3 | 8,560 | 856 |
要介護4 | 9,080 | 908 |
要介護5 | 9,590 | 959 |
介護老人保健施設短期入所療養介護費(ⅲ)<多床室> | ||
要介護1 | 8,230 | 823 |
要介護2 | 8,710 | 871 |
要介護3 | 9,320 | 932 |
要介護4 | 9,830 | 983 |
要介護5 | 10,360 | 1036 |
ユニット型介護老人保健施設短期入所療養介護費(ⅰ) <ユニット型個室> |
||
要介護1 | 8,290 | 829 |
要介護2 | 8,740 | 874 |
要介護3 | 9,360 | 936 |
要介護4 | 9,890 | 989 |
要介護5 | 10,400 | 1040 |
ユニット型介護老人保健施設短期入所療養介護費(ⅲ) <ユニット型準個室> |
||
要介護1 | 8,290 | 829 |
要介護2 | 8,740 | 874 |
要介護3 | 9,360 | 936 |
要介護4 | 9,890 | 989 |
要介護5 | 10,400 | 1040 |
※上記の表では1単位10円で計算していますが、お住まいの地域によって1単位あたりの単価は変わりますのでご注意ください。
介護付有料老人ホームと比較したときのメリット・デメリットは?
有料老人ホームでも、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅では「外部サービスの利用ができるかどうか」で差がついています。これがメリットになり、また同時にデメリットにもなります。
住宅型有料老人ホームのメリット・デメリット | |
---|---|
メリット |
・それまで利用していたケアマネージャーやデイサービス、ヘルパーを引き続き利用できる。デイサービスを気に入って利用している場合は、そのサービスを継続して利用できる。 ・介護が必要になった場合、好みの介護サービス事業者を選ぶことも可能。介護保険の上限まで介護サービスを自由に選択できるので、ケアマネージャーと相談しながらデイサービスやデイケア、訪問介護の回数を減らす、増やすなどの組み立てができる。 |
デメリット |
・利用したサービスごとに費用を支払っていくため、介護度が重くなると介護保険の利用限度額を超えてしまい自己負担になることがある。このようなことを防ぐために、利用限度額を超えないようにケアプランを作成してもらうこと。 ・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅のスタッフは介護サービスを行なわないため、トイレ介助や着替え介助などを頼みにくいことがある。介護ケアを受けるためには、日中は必ずデイサービスに行く必要がある。 ・訪問介護サービスを利用することでも介護サービスを受けることができる。 |
要支援1とは?

要支援1とは、介護保険制度の要介護度の中でも最も軽度な状態です。
食事やトイレ、身支度をはじめ、日常生活の基本的なことは他者の助けを借りなくても一人でこなせます。
しかし、調理や掃除などの家事、服薬といった一部の生活動作については、一人でできない場合があります。
自立・要支援2との違い
日常生活の基本的な動作が自力ででき、身の回りのことも一人で行える状態を「自立」といいます。
一方、「自立」以外の人で介護や介助が必要な場合があります。
中でも、自分一人で日常生活を送ることができるものの、家事や外出など一部で支援が必要な状態が「要支援」です。
要支援2は、要支援1に比べて日常生活での支援を必要とする範囲が広がります。
家事や身の回りのことを行うとき、基本的に見守りや手助けが必要です。また、立ち上がりや歩行時には支えを必要とします。

要支援1で在宅介護はできる?
要支援1の人を家族が自宅で介護することは十分に可能です。
要介護度認定のうち最も軽度な要支援1は、一人暮らしができる状態でもあるため、家族による在宅介護で暮らしているケースはよく見られます。
本人自身の力で生活の多くをこなせる状態なので、日常生活で家族による見守りや手助けが必要な場面はそれほど多くありません。
しかし、家族の介護負担を軽くするためにも、必要に応じてデイサービスや訪問介護などの介護サービスを利用すると良いでしょう。
現在は特に不自由なく自宅で暮らしていても、心身機能の衰えや病気や怪我などをきっかけに、要介護度が高くなる可能性も考えられます。
したがって、要支援1は在宅での介護が十分に可能な状態ですが、「一人の時間帯が長く、体調の急変時が心配」「家族が遠方で暮らしていて、将来が不安」といった声は少なくありません。
安心して暮らすために、老人ホームに入居するのもおすすめです。
要支援1で入居できる老人ホームは?

元気なうちに老人ホームへの入居を早めに考えておきたい場合、要支援1でも老人ホームによっては入居が可能です。
ただし、老人ホームによっては要介護以上の方でないと入居ができない場合もあるため、老人ホームごとに調べる必要があります。
要支援1でも入居ができる老人ホームは、「サ高住」や「ケアハウス」がオススメです。
サ高住
サービス付き高齢者向け住宅、略してサ高住(さこうじゅう)は、民間が運営するシニア向けの賃貸マンションです。
単身の高齢者や夫婦が安心して暮らせる環境が整備されています。
サ高住の大きな特徴は、バリアフリー設計とシニアに配慮したサービスです。
居室にはトイレや浴室、キッチンが用意されていて、移動しやすいように段差がなく手すりを設置しています。
また、廊下の幅も広いので、入居者がゆったり行き交うことが可能です。また、館内にはスタッフが常駐していて、見守りサービスや生活相談を受け付けています。
緊急時対応もしてくれるので、体調の急変時にも安心です。
また、介護や介助が必要な方は、外部の介護事業者と契約しましょう。
介護保険サービスの訪問介護やデイサービスなどを必要に応じて利用できます。
暮らしやすい生活環境とスタッフの行き届いたサポートによって、自宅で暮らしているような感覚で生活が送れます。
サ高住は実際に、自立の方をはじめ要支援や要介護1・2といった比較的要介護度の低い方が多く暮らしている老人ホームです。
ケアハウス
ケアハウスは、家族との同居が難しい高齢者が自治体の助成を受けて利用するのが特徴です。
要支援1で一人暮らしに不安のある高齢者には、「一般型(自立型)」と呼ばれるタイプがおすすめです。
一般型のポイントは、「自立状態であること」「介護が必要になったときは外部の介護事業者と契約して介護サービスが受けられること」の2つです。
主に訪問介護やデイサービスなどの介護保険サービスを利用しながら生活をします。
ケアハウスのメリットは、初期費用が安く抑えられることです。
一般型の場合、保証金として入居時に30万円程度がかかります。また、月額費用の目安は7万〜13万円程度です。なかには、初期費用のないケースもあるなど、初期費用にまとまった金額がかかる民間の有料老人ホームと比較して経済的な負担が軽く済みます。