震災のダメージから立ち直り、徐々に介護施設も増加の傾向に

仙台市の東北にあり、太平洋に面している宮城野区。
仙台港がある区域のひとつで、水産業からかなりの恩恵を受けています。
そのほかにも工業や流通業、サービス業など多様な産業に恵まれています。
2005年に、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地になっており、宮城球場に野球ファンがよく訪れるようになったこともまだ記憶に新しいところです。
区内には再開発計画が進行中の場所が多く、公共の施設や商業施設の発展が今も続いています。
区内の交通は、JRの仙石線や東北本線、そして仙台臨海鉄道あたりが有名ですが、2015年の末に市営地下鉄の東西線が開通する予定となっています。
さらに便利になることが期待できそうです。
バスについても、市営バスや宮城交通ががんばっていますから、何歳になってもあちこちに楽に移動できます。
仙台市の人口は、21世紀に入ってから増え方が以前より落ちています。
宮城野区においてもその影響は出ており、近年はほぼ横ばいに近い推移を示しています。
2011年は、東日本大震災のダメージもあったため、僅かではあるものの前年度より減少しています。
震災や津波での被害は、軽微では済まなかったものの、区民が一丸となって回復に努めてきたため、沿岸とその周辺を除けば以前ほど被害の痕跡は見られなくなってきました。
区内の高齢化率は、2023年の段階で22.0%でした。
全国の平均値よりだいぶ低いものの、その10年前に18.5%だったことを合わせると、気をゆるめてよい状態とは言えません。
2035年までに25%を大きく上回ってしまうことは、ほぼ避けられないだろうと考えられています。
ここで宮城野区の老人ホームや高齢者専用住宅の事情を見てみましょう。
施設の数は、人口や広さを考えるとまだ全体的に多いとはいえません。
それでも、グループホームや特別養護老人ホームのような、人気の集まる施設は増えていますし、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅については、今ちょうど増えている途中のようです。
月額使用料が極端に安い施設は少数ですが、月に20万円以下の負担で入れる施設も、随時発見できます。