工場に囲まれた駅。近年は猫が出入りするのどかな駅に
京浜運河と田辺運河、さらに池上運河や南渡田運河に四方を囲まれた埋立地に建てられている、扇町駅。駅がある扇町地区は一般の市街地ではないため、昭和の中ごろから職員が常駐しない駅となっています。数年前に、人を恐れない猫が日常的に出没する駅として報道されたことがあり、のんびりとした雰囲気が強い駅となっています。扇町駅がある場所は京浜工業地帯の一角です。化学工場がたくさん稼働している地区のため、旅客駅としてよりも貨物駅としての用途が重視されてきました。現在も貨物の運搬は継続されていますが、専用線については三井埠頭へ向かう1種類だけとなっています。扇町駅は、周囲の工場の関係者など限られた利用者しか訪れない駅のひとつ。数年前から、1日あたりの乗客数などのデータは公表されていません。もっとも、日中は2時間に1回くらいしか列車が停車しないため、乗客数が少ないことは火を見るより明らかです。なお、データが公表されていた時代にさかのぼると、毎日数百人は乗客がいたことが判明しています。扇町駅の近辺ではバスの乗り場が数ヶ所見つけられます。路線バスの運行は、京急バスグループまたは川崎市交通局の手で実施されています。ちなみに扇町駅の周辺は、大半が企業の事業用地となっていますが、多少は商店などが建てられています。扇町駅は、JRの鶴見線に所属する駅。館内では終着駅という立場になります。最寄りの乗り換え場所は、2区間離れた浜川崎駅です。この駅は、南武線の支線と接続しています。鶴見線には支線が2種類ありますが、浜川崎駅の先にある安善駅と浅野駅で乗り換えできます(前者では大川支線に、後者では海芝浦支線に)。そして発着駅である鶴見駅まで行くと、京浜東北線や京急本線への乗り換えが実現します。扇町駅がある場所は、工業地帯ですから介護施設を駅のそばに見つけることはほぼ不可能です。ただし、駅から極端に遠ざからなくても施設にめぐり会うことは可能です。うまくいけば、駅から3~4キロ圏内に建てられた施設に入居できるケースがあります。なるべくたくさんの施設を比較・検討したいときは、駅から7~8キロ離れたあたりまでを、捜索対象に含めることがポイントです。施設の区分については、グループホーム・介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅が多めに見つかりそうです。住宅型有料老人ホーム・高齢者住宅などはやや少ないでしょう。









































