駅から中距離圏内に、介護施設が多くなりました

古くから残る住宅や商店などが多く、人口密度は平均して低い土地柄ですが、保泉ニュータウンのような、大きな集合住宅が連なる一角も近くにあります。伊勢崎市は、隣接する太田市と並んで群馬県内では商業化および工業化、そして人口の増加が顕著な自治体ですが、剛志駅の周辺はそのような動きとはだいぶかけ離れた印象が強いです。静かに余生を送りたい高齢者には、適していそうです。
剛志駅は、東武伊勢崎線の管内にある駅。終着駅である伊勢崎駅と2区間しか離れていません。伊勢崎駅に行くと、JRの両毛線に乗り換えられる点は、県内および栃木県内に行きたいときは重宝する美点です。
上り方面は東京都の中心部まで行けるため、首都圏に用事があるときはとても心強い路線です。5区間先にある太田駅まで行くと、区間急行列車に乗り換えることができます。また太田駅は、桐生線や小泉線と接続しているため乗り換えの拠点としての利用価値は高いです。管内でいちばんの乗り換え場所となっているのは、都内にある北千住駅でしょう。東京メトロの千代田線と日比谷線、JRの常磐線、つくばエクスプレスと鉄道各社との連携が非常に深い駅です。
剛志駅の利用率は、長い間1000人を割り込んでいました。21世紀に入ってからは、1日平均の乗客数が600~900人の間で推移していましたが、駅舎の改修を境に徐々に増加をはじめました。2010年以降は継続して1000人以上を記録しており、今なおゆっくりと増加しています。
少子高齢化の波は、剛志駅の近隣にもじわじわと押し寄せています。介護施設の増設にはどうしても時間がかかってしまうのですが、さまざまな障壁があるにもかかわらず介護事業界はすでにかなりの成果をあげてきました。
駅の近距離圏に建てられた施設は限られていますが、2キロ~7キロくらい離れた範囲で探すようにすると、短時間でかなりの手ごたえをつかめることでしょう。剛志駅の近くで増えているのは住宅型有料老人ホームで、そのあとを介護付き有料老人ホーム・グループホームが追いかける形となっている模様です。料金システムはどこもたいてい安価です。月額使用料が10~20万円台の施設が主力となっているからです。