かつての高級別荘地の名残や落ち着きは格別です
大正時代の半ばに開業を果たした、海神駅。東京オリンピックの前年の秋に、駅の設立からちょうど1世紀の記念日がやってくる予定です。数十年の間、変化らしい変化がほぼ皆無に近かった駅ですが、2012年に駅構内の改築工事が実行されました。海神駅がある場所は、開けた場所ではありません。駅前には小規模な商店街が昔からつくられていましたが、近年はにぎわっている雰囲気はほぼなくなりました。船橋市内は、戦前から資産家の戸建て住宅が多いイメージでしたが、海神駅の周囲はまさにそのような印象の邸宅がまだかなり残っています。それでもこの10数年で再開発が少しずつ進んでおり、目新しい住宅が増えているところです。駅の近くで目立つ施設を取り上げるなら、船橋中央病院になるでしょう。海神駅は国道14号線のすぐそばに位置する駅です。タクシーやマイカーによる送迎を計画するときは、この車道を使うと便利でしょう。海神駅は、京成本線に所属する駅です。高速で運転される列車はまったく停車しないため、緊急の用件ができたときなどは隣接する京成船橋駅で降りて特急や快速特急などを待つことがおすすめ。この京成船橋駅は、JRの総武線や東武野田線に乗り換えたいときも重宝します。反対方向については、5区間先に出てくる京成八幡駅が有名な乗り換え場所となっています。この駅でもJRの総武線を利用できるほか、30年近く前から都営新宿線の発着駅としてさかんに利用されてきました。海神駅の利用率があまり変化しなくなってから、すでにかなりの歳月が経過しています。たとえば、ここで今世紀の初めからの推移を振り返ってみるとします。すると、1日ごとの乗客数は、2200人台で一貫して推移してきたことが一瞬で確認できます。ひと言付け加えるなら、2012年やその翌年は、2300人を上回ったことがはっきりしているのですが。海神駅の周辺は、大通りから少し外れただけで静かな家々がただひたすら並んでいる光景だけを目の当たりにするような土地柄です。その点は高齢者にとって好ましい立地条件なのですが、介護施設の増設などはあまりはかどっていないものと思われます。そこで施設を探す際は、最初のうちから広い範囲を見渡すようにする姿勢を持ったほうが得策でしょう。初めのうちは、駅から2キロくらいの範囲をチェックするだけでもOKですが(若干数なら、駅から歩いて10分以内の距離にあるグループホームや住宅型有料老人ホームなどが存在します)。





























