瀟洒な住宅街が多いだけに、老人ホームも高級なところが多々

名古屋市の中心部近くに位置する、昭和区。
名前の由来は古く戦前にさかのぼります。
市内ではどちらかといえば狭い区域ですが、ここには名古屋大学の医学部キャンパスや名古屋工業大学をはじめ、数々の学習機関が集中し、市内でも屈指の文教地区となっています。
図書館のような公共の学問を誘発する施設も少なくありません。
特に、何歳になっても頭脳への刺激をほしいタイプの高齢者には、絶好のエリアとなることでしょう。
狭いエリアのため、交通インフラは自然と限定的になりますが、鉄道に関しては市営地下鉄の鶴舞線や桜通線、名城線を利用できます。
名古屋高速道路の都心環状線や3号大高線に出やすいことで有名ですが、その他の幹線道路も広さのわりにはかなり多くそろっています。
人口密度の高い区域ですが、人口については半世紀近く前から減少が続いていました。
しかし最近は再開発が進行しているため、住宅の増加に伴い人口が回復しつつあります。
高齢化率は2023年に24.14%という集計結果が出ています。
少子化率は、2019年の段階で7.9%です。
人口の増加である程度食い止められる可能性はありますが、高齢者福祉や子育て支援策の強化も、それと同時に必要だと考えられています。
要介護認定者数は2014年の段階で5000名近くに膨れ上がっており、ケアサービスや施設の欠乏ぶりがしばしば話題に上っています(一例をあげますと、訪問看護ステーションは10ヶ所程度増やしたほうがよいと指摘されています)。
昭和区は、典型的な「都心部」のエリアであるため、安く入れる老人ホーム・高齢者専用住宅などがかたまっている地域だとはいえません。
施設の種類は、広いエリアではないというハンデがあるわりには、なかなか多いほうなのですが。
入居一時金が最大で1000万円を超える施設も散見されます。
もちろん、介護サービスの質については期待が持てます。
それに、20万円前後、あるいはそれ以下の月額使用料で相談できる施設も少数ながら常に存在します。
区内をくまなく探すことで、理想に近い施設にめぐり会えるチャンスも増えることでしょう。