懐かしい街並みが手の届く範囲にあるエリアです

交通インフラなどの機能は着々とアップデートされていくかたわら、駅を取り囲む環境は、独特の味わいを維持しています。昭和の街並みが現在まで大切に保存されている地域であり、ちょっとしたタイムスリップを体験できるエリアとして知る人ぞ知るエリアが近くにあるのです。高齢者にとっては、居心地の良さをほぼ確実に満喫できる場所になることでしょう。
スケールのある駅のため、墨田区の行政機関などがいくつか建てられている点も注目すべき点ですが、その一部「墨田区曳舟文化センター」の前にバスの乗り場が設けられています。路線はかなり限定的ですが、京成バスと都営バスの路線が堅実な人気を保っています。
曳舟駅は東武伊勢崎線の駅ですが、いわゆる「スカイツリーライン」と呼ばれる区間に含まれています。しかも、快速・区間快速を除外したすべての列車が停車するため、近くの駅からもそれらの列車に乗りたい乗客が自然と集まってきます。隣にある押上駅と並んで、とても高い需要を誇る駅と呼べるでしょう。
その押上駅では、メトロの半蔵門線や都営浅草線・京成押上線などが乗り入れており、それらを使ってさまざまなルートを考案できます。さらに先へ行くと浅草駅に到着しますが、ここでも都営浅草線やメトロの銀座線への乗り換えが可能です。そして曳舟駅は、亀戸線の駅でもあります。きわめて短い路線ですが、亀戸駅まで出向くとJRの総武線に乗車できるため、利用価値は低いものではありません。
曳舟駅の利用率は、2007年ころまで変化に欠けていましたが、近年は上昇気味です。1日あたりの乗降客数が2008年に20000人に達し、現在は25000人に迫る数字を記録しています。
曳舟駅を軸にして介護施設を探す場合、少し手間取るかもしれません。駅から近い位置に集中しすぎると、どうしても比較に使える施設がたりなくなるからです。駅から1キロ以内に建てられている施設は実際のところ、本当に少ないため、よその駅のほうが最寄り駅になるような範囲もターゲットに含めたほうが建設的です。
墨田区は、全体的に見れば新しい介護施設が毎年多くオープンしており、恵まれた設備や人材を持っている施設に出くわしやすい場所です。受けたいサービスなどを優先事項にしつつ選んでいくとよいでしょう。