車イスの貸出事業など福祉に手厚い街

昭島市は東京都多摩地域の街で、都心から約35㎞の場所にあり、東京都23区への通勤率は15.1%と、多摩地域の都市にしては低めです。
基本的に昭島市は住宅地が多いのですが、北部には団地と共にゴルフ場や工業地帯なども。
地形的には多摩川や玉川上水などが流れ、国道16号線などが市内を通っています。
交通アクセスはJR東日本の青梅線、西武鉄道の西武拝島線などが通り、西東京バスや、隣接する立川市のコミュニティバス「くるりんバス」が昭島市でも運行中です。
昭島市の高齢化状況は、2023年の市の総人口約11.4万人に対し、65歳以上の高齢者は約3万人。
総人口に対して高齢者の割合は26.5%となっています。
この年の全国の平均高齢化率が29.0%なので、比較的高齢化も緩やかなようです。
しかし、市内の特別養護老人ホームはどの施設も400~700人待ちで、他の市町村同様、高齢化の波が昭島市にも押し寄せているのです。
やはり昭島市も高齢化社会に対応するべく、高齢者福祉サービスなどの高齢者事業に力を入れるべきなのでしょう。
昭島市の高齢者福祉サービスの一環として、老人性白内障のための特殊コンタクト・メガネなどの費用助成。
また、「救急医療情報キット」という救急時の医療情報伝言セットを無料で配布。
くわえて、「在宅介護者リフレッシュ事業」では在宅介護中の方を対象に、交流会やコンサートなどを開催し、介護者の孤独化、疲弊を防いでいます。
その他にも車イスの貸出事業など、用途に合わせた福祉サービスもあり、実に細やかです。
しかし、こういったサービスを受けるためには、保健福祉部の介護福祉課の中にある「高齢サービス係」か、地域包括センターに申し込む必要があります。
昭島市の地域包括センターは東部、中部、西部と別れていますので、自分が住んでいるエリアの包括センターに連絡してみるとよいでしょう。
直接相談に行くと内容も分かりやすいのでおすすめです。
昭島市には介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などもあります。
サービス付き高齢者住宅でしたら、入居一時金、月額利用料共に20万円未満という安めのプランもあります。
ただし高齢者住宅は基本以外の介護が別料金の場合が多いですので、介護度が上がると訪問ヘルパーなどの付加サービスが増え、その分合計費用も高くなりますので注意が必要です。
事前にケアマネージャーに頼んで、現在の合計費用と、介護度が上がった場合の費用の推計を出してもらいましょう。
気になることは遠慮なく相談し、ベストなプランを組んでもらうとよいと思います。