駅や幹線道路沿いなどアクセスの良い介護施設が目立つ

栃木県の南部に位置する、下都賀郡。
現在は、壬生町と野木町だけで構成されています。
965年に8つの行政区で構成されて以来、長いこと変化がありませんでしたが、21世紀に入ってから下野市と栃木市の発足が相次いだことから、現在のような小規模で、分離された状態に変わりました。
壬生町は古墳や寺社仏閣をたくさん残している土地ですが、戦後のある時期は「おもちゃのまち」として工業団地が盛んに建造されてきました。
現在はだいぶ縮小しているものの、時代のニーズに合わせた製造業に切り替えて稼働している工場がまだ各地に残っています。
野木町は古くから川や湖沼に恵まれたエリアです。
低湿地を中心に水田が大量に開墾されてきた歴史を持っています。
いまだに田園風景は多めに残されており、高齢者にとっては静けさを堪能できるというメリットを見出せます。
なお最近は、どちらの町も宇都宮市や県外へ通勤・通学する住民のベッドタウンという位置づけをされることが多くなりました。
下都賀郡の人口は1990年ころまでは一貫して、急激なスピードで伸び続けてきました。
その後壬生町の人口は、微増を10年以上続けていましたが、2000年代後半に入ってから微減に転じています。
野木町の人口については、微増傾向がみられるようになったのはもう少し早く、21世紀に入って間もなくのことです。
下都賀郡の高齢化率を確認してみましょう。
壬生町の場合は、2023年に30.6%に達しています。
野木町のほうは33.7%となっており、大きな差はありません。
栃木県全体の平均値と比べるといずれも大きな違いはありませんが、どちらの町域でも要介護認定者が確実に増加しています。
特に野木町は少子化対策が早めに求められる状況ですし、油断のない政策を打つことが期待されています。
下都賀郡では幸い、近年少しずつ老人ホームや高齢者専用住宅が増えているところです。
数がじゅうぶんだとはまだ書けませんが、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームなどを中心に、建造・整備が進行しています。
駅や大きな道路などの、目印となる場所からそう遠くない場所につくられた施設が近年目立つほか、価格がリーズナブルに設定されている施設が少なくありません。
下都賀郡は、民間の施設から公的な施設まで、予算に限りがある家庭でも利用しやすい施設が整っているエリアだと評価できそうです。
資料をよく取り寄せて、比較・検討することがおすすめです。