要介護度の高い方向けの介護付有料老人ホームが充実

名取市は宮城県南部、太平洋沿岸の都市。
県内唯一の国際空港である仙台空港は、名取市と岩沼市の境にあり、宮城県の空の窓口となっています。
また、市の特産品はカーネーションで、東北一の生産量です。
そして、ササニシキなどの米が美味しいことも有名。
地理的には、東部に仙台平野が広がります。
市の北側で隣接する仙台市との境界に名取川が流れ、その河口には閖上港があります。
名取市は海に面しているため、昔から貝類などの漁業も盛んでした。
今でも赤貝は市の名物で、通販を通じて全国の人々の舌を楽しませています。
交通アクセスは、市の中心である名取駅をメインに、JR東日本の東北本線や仙台空港鉄道の仙台空港線などが運行。
バスも仙台市営バスや名取市民の乗合バスである「なとりん号」が市内を走っています。
2023年の名取市の統計資料によりますと、市の総人口が約7.9万人で、その内65歳以上が約1.9万人。
総人口に対する割合は23.7%です。
年々高齢者の数は増加していますので、あと数年で25%を超え、「4人に1人は高齢者」という状況が訪れるでしょう。
名取市は高齢化問題から目をそらさず『高齢者の生活をいかに守っていくか?』を考える時期に入っているのです。
高齢者の生活向上をサポートするために、名取市は「マナビィ宅配便講座」を開催。
高齢者用の授業も開講しています。
これは「講義の出張サービス」で、講義が出前できるところが好評のようです。
市は、この講座を通じで高齢者福祉や介護保険制度の内容を高齢者だけでなく、市民全体が気軽に学べるようにしています。
名取市の特別養護老人ホームは3カ所しかないため、待機者の数が常に400~600人という状況が続いているようです。
そのため、在宅介護の負担を減らすべく「在宅ねたきり老人等介護手当」という事業で介護者に介護手当を支給。
また、介護に必要なサービスや相談が受けられる「居宅介護支援事業」も推進。
現在、市内には数多くの支援事業所がありますので、遠慮せず相談してみてください。
介護施設に関しては、社会福祉法人の「宮城福祉会」が統括しています。
宮城県全体で行っている介護サービス事業団で、施設相談などを実施中。
入居のことなどで悩みがある方は、こちらの名取地区会に連絡をとるとよいでしょう。
特養の入居が厳しく、在宅介護も難しい方には介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などもあります。
介護付きの方は料金的にはやや高額で、入居時の費用が数十万かかる場合も。
しかし、見守りなどの介護代も料金に含まれていますので、介護度が高い方にはおすすめです。