一般の住宅・介護施設ともに次々と増えて美しく進化しています

隣にある新百合ヶ丘駅の発展や、小田急電鉄の長年の努力のおかげで、この10数年で見違えるように住み心地がよい街並みに変貌を遂げた点は、称賛に値するでしょう。その一方で、手入れの行き届いた公園や緑地をできるだけ多く残す計画が施行されており、癒しやくつろぎを大事にする住民をじゅうぶんに満足させる成果を出しています。まだ新しい戸建て住宅や集合住宅、そして豊かな樹木や花が立ち並ぶ風景は、どんな人にとっても目の保養となります。
五月台駅は小田急多摩線の管内にあります。五月台駅周辺の住民は、この駅から乗車する場合は隣の新百合ヶ丘駅を経由して小田原線に乗り入れることが非常に多いです。直通運転も頻繁に行われていますが、代々木上原駅を通してさらに東京メトロ千代田線への乗り入れが行われています。千代田線はJRの常磐線に接続しており、ほとんど乗り換えをしなくても都内を通過して千葉県や茨城県にまで足を伸ばすことができます。
反対方向に行く場合は、多摩市内に用件がある場合におのずと限られますが、京王相模原線や多摩都市モノレールに乗りたいときも考えられそうです。相模原線には小田急永山駅と小田急多摩センター駅で乗り換えられますし、多摩都市モノレールには小田急多摩センター駅で乗り継ぎすることになります。
五月台駅の利用率は、20世紀に入ってから少しずつ上がっていました。1日あたりの乗降客数は、2007年に9000人を、2012年に10000人を突破しています。ただし近年は、上昇に歯止めがかかりつつある兆しが出てきました。
五月台駅の周辺は、多摩丘陵の南端を占めています。とはいえ急勾配の土地が連なるのではなく、なだらかな起伏が続いており、何歳になっても歩きやすい場所です。駅を起点にして施設を探すと介護付き有料老人ホームがたくさん出てきますが、どの施設を覗いても、ゆっくりと近所を散歩している、あるいはスタッフの手を借りてマイペースで活動している入居者の姿を目撃できます。
グループホームや住宅型有料老人ホームも数軒存在しますが、こうした活動的な入居者が目立つ点では変わりません。エリアの良さと施設の運営方針の良さがうまくかみ合って、入居者を心から満足させるサービスが成立していることがうかがえます。