即入居可・空室有りの施設特集
入居をお急ぎの方はこちらです!

世の中にはこれだけ数多くの介護施設があっても、理想の施設を見つけるのが難しいだけでなく、そもそも空き室があるかどうかという問題もあります。一方で、「退院が迫っている」「急に認知症が進行した」といった理由から、すぐにでも施設に入居したいと考えている方も多いでしょう。施設選びのポイントは、「即入居可・空き室あり」だからといって決して焦らないこと。そのアピールにすぐに飛びつくのではなく、あくまでじっくりと検討して、その上で理想の施設に空き室があれば、その時点で即入居…という流れがベストと言えるでしょう。
「みんなの介護」には最新の空室情報が載っています!
退院や急な家族の事情などで急いで施設入居を考えている場合、すぐに入居できる空室のある施設を見つけることが入居の近道です。
空室があれば契約もスムーズ、空きを待つ時間が短縮できるので、入居を急いでいる方にとっては空室の有無はとても大切なチェックポイントとなります。
最新の空室状況などが随時更新される「みんなの介護」では、すぐに入居したいという方が空室のある施設の中から希望する入居条件や入居費用を絞り込み、見つけることができます。
お部屋の様子など、写真を見ながら候補を絞り、問い合わせをすれば入居したい施設探しも簡単です。検索の際には新着・更新順に並び変えることで、最新の空室状況がわかりますので、確実といえるでしょう。
即入居をご希望の場合は、入居時の負担が小さいサービス付き高齢者向け住宅や住宅型・介護付き有料老人ホームがオススメ。こうした施設は、入居時費用が0円もしくは敷金のみの施設も多くありますので、金銭的負担も少なく安心です。
特養の待機中に一時的に入居というのもひとつの手
費用も比較的安く入居できる特別養護老人ホームは、高齢化に伴う需要の増加によってすぐには入れない「待機が必要な施設」となっています。
2015年度の介護保険制度改正により、特養への入居には要介護度3以上という入居条件が加えられたものの、依然として都市部を中心に入居までの期間、不安な時間を過ごしている入居希望者が多いのが現状です。厚生労働省が発表している報告では、2014年3月時点での特別養護老人ホーム待機者人数はおよそ52万人。政府が介護離職防止のために特別養護老人ホームの整備に向けて動きを進めているとはいえ、慢性的な人材不足によりベッドの空きはあっても、ケアをする人がいないという理由から入居者を受け入れられない施設も増えています。
特別養護老人ホームに入居するには、まず「診断情報提供書」や「健康診断書」などの書類とともに待機者として登録をすることが必要です。その後、施設や地域、申し込まれる方の状況によりけりですが数ヶ月から半年、場合によっては1年以上の待機期間があることもしばしば。
入居にあたっては申し込み順ではなく、入居希望者の介護度や認知症の症状、家族の介護負担、居住環境などを総合的に判断して、必要があると判断された人から入居します。2015年度の改正により「とりあえず特養に申し込みをする」という人が減っていることが期待はできますが、いつ入れるかはっきりとわからない特養入居までの待機期間は不安なもの。特養待機中の家族の介護負担や生活環境を改善するためにも、登録後一時的に民間の有料老人ホームなどに入居することも考えておくといいでしょう。
最近では、特養待機者のニーズに応える形で、負担が少なく短期入居ができる施設であれば入居までの期間安心して生活することができます。有料老人ホーム以外では、訪問介護を利用する形で介護ケアが受けられるサービス付き高齢者向け住宅も選択肢の一つ。賃貸借契約により一般のアパートのように入居することができますので、介護ケアが受けられるのであれば短期入居や期間限定の入居として考えてもいい選択肢です。
探し方のポイントとしては「入居時費用が安いこと」「年金受給と少しの負担で入居できる有料老人ホームを探すこと」。特養の待機期間中の過ごし方として、介護を必要とするご本人と、家族にとって一番いい方法を考える際には、ぜひ有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などへの入居も視野に入れてみましょう。
空室があっても入居までの期間は2週間くらいが一般的!?
急いで入居先を探している方にとって、気になるのが老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の入居までに最短でどのくらいかかるか、という問題です。
施設に空室があり、介護度や保証人など審査に問題がなくスムーズに入居まで進んだとしても、入居するまでの期間は一般的に2週間程度かかります。空室がない場合には、空きが出るまでの期間を待たなければいけませんから、更に時間がかかってしまうのは、想像がつくことですよね。
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居するまでの大まかな流れは次の通り。
- 1.問い合わせ
- 2.見学・相談
- 3.入居申し込み
- 4.必要書類提出
- 5.面談
- 6.審査
- 7.体験入居
- 8.正式に契約・入居
書類などを準備し、スムーズに入居までたどり着けたとしても、どうしても2週間はかかってしまいます。また、失敗しない施設選びをしたい場合には、体験入居や見学、直接担当者と顔を合わせての相談などは必須です。
例えば見学をする際には、見学時間によって把握できる施設の様子はさまざま。お昼どきなら食事風景を見られますし、昼過ぎならレクリエーションの様子をチェックすることができる可能性もあります。皆さんの中で重視したいポイントに合わせて見学時間を考え、気になる場合には何度か足を運ぶことで納得のいく施設選びができるのです。
また、入居申し込みをした後に提出する書類には、「健康診断書」や「診断情報提供書」が必要です。これらは、病院に予約して健康診断を受けたり、主治医に記入を依頼する必要がありますので、準備にはそれなりの時間がかかります。場合によっては施設側で急ぎの人の対応として、施設のかかりつけ医が担当してくれることもありますので、すぐに入居したい場合には、その旨を伝えるといいでしょう。
入居してから「イメージと違った…」「こんなはずではなかった…」と思うようなことにならないようにするためには、最後に契約数前にできれば体験入居をしたいところ。体験入居は、見学だけではわからない施設の様子を体験できますし、入居されるご本人とあっている施設かどうか、職員の対応はどうか、などをチェックすることができます。
こうした流れを経て無事に入居に至るわけですから、最短でも2週間程度必要なことがわかるのではないでしょうか。空室があったとしても入居までにかかる期間は一般的に2週間程度ということを頭に入れて、入居までのスケジュールを考えましょう。
入居手続きの流れの基本は7つのステップ
空室のある施設を見つけ、実際に入居手続きを始めるにあたって、必要な手順は次の7ステップとなります。
資料請求・問い合わせ | サイトから気になる施設を見つけたら、気軽に資料請求してみましょう。 みんなの介護からは、見学予約もできますので、お急ぎの方は見学も予約し、実際にご自身の目で確かめてみましょう。 |
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見学・相談 | こだわり条件や、立地などを加味してきになる施設を見つけたら、見学や実際に施設担当者へ相談をします。 見学予約は早めの予約がオススメです。施設見学はスケジュールを調整するのに時間がかかる場合もありますので、余裕を持って申し込むようにしましょう。 |
面談 | 見学、体験入居などを経て契約に進む場合には、施設担当者などとの面談が行われます。 面談は普段の生活の様子や介護度、ケアの方針などを決定する大切なステップです。直接施設に本人が行くことが難しい場合には、病院や自宅まで担当者が足を運んでくれることとなります。 |
必要書類提出 | 施設に入居する場合、「健康診断書」などの書類提出が必要です。健康診断書の取得には2週間以上時間がかかることもありますので、準備は早めに進めておきましょう。 |
審査 | 保証人や介護度などをもとに、面談の内容を受けた審査が行われます。身体状況や金銭面の確約などについてが主に検討されます。 身元保証人の精査についてはこの段階で行われることとなります。身元保証人がいない方は、民間の保証会社などを利用することも可能です。 |
体験入居 | 見学の結果、入居を前向きに検討する場合には、できる限り体験入居をすることがオススメです。 見学ではわからなかったスタッフのサービす対応や施設の様子、ご入居される方に雰囲気があっているかなどを実際に確かめられます。 また、空室がないと体験入居が難しい場合もありますので、空室の有無などもチェックしておくといいでしょう。 |
契約・ご入居 | 体験入居や書類提出、審査などを経て、無事に入居先の施設が決まったら、正式に契約を結びます。 契約にあたっては、しっかりと重要事項説明書に目を通し、サービス内容や支払い内容の内訳などをチェックしましょう。 |
書類などを準備する時間、体験入居や見学日の調整などを考えると最短でも2~3週間はかかる資料請求から入居までの期間。スムーズに入居をするためにも、大まかに入居までの流れを頭に入れておきましょう。
ここまで見てきたように、入居先候補を見つけてから実際に入居するまでには意外とたくさんのことをしなければいけません。
最短でも2週間から3週間、一般的に1ヶ月~2ヶ月はかかります。空室がない場合には、さらに時間がかかることが考えられますので、早めに準備を進めることがスムーズな入居のポイントでう。
がん・末期がんでも対応が可能な施設特集
末期がんでの老人ホームの入居は、“継続”がカギ

日本人の死因において1位となっているのが、がん。年間で30万人以上の人ががんで亡くなっているとも言われています。がんは、0からⅣまでの5つのステージにわけられ、ステージⅣの中でも「病巣が全身に転移し、積極的な治療方法がほとんどない状態」を末期がんと呼びます。「がん・末期がん=病院・自宅」という話はひと昔前のこと。がん・末期がんになることも想定した場合、このページでご紹介しているような末期がん患者の受け入れも行っている、手厚い医療ケアが整っている介護施設への入居を検討してみるのも一案ですよ。
がん・末期癌の方が入居できる老人ホームは?
介護を必要とし、介護施設への入居を検討もしくは入居している際に末期ガンとなったとき、そのまま自宅で暮らすか、病院で最期を過ごすのか、介護施設へ入所させるかは家族・ご本人ともにさまざまな想いや願いがありますよね。
ここでは、自宅での療養が難しくなった場合に、老人ホームなどの介護施設で末期ガンの方が過ごせるかどうかについて解説してみましょう。
一般的に、末期ガンの方が老人ホームなどの介護施設に入居しようと思ったとき、その施設がターミナルケアへの対応が可能かどうか、ガン治療や緩和のためのケアができるかどうかが大きなポイントとなります。末期ガンの場合、治療を行っていたとしても痛みを感じることが多く、恐怖心や孤独感を感じています。
老人ホームでこうした痛み、不安感、さらには家族の心にも寄り添ってくれるかどうかは本人の幸せな最期のためにも非常に重要です。そのため、入居先を検討する際には、疼痛管理や万が一の容体急変時の緊急対応体制、看護師によるケアが受けられるかどうかは当然末期ガンの方が老人ホームに入居する際には確認する必要があります。
すでに何らかの介護施設に入所している方の場合、その施設がターミナルケア対応や医療対応をしていなければ新たに入居先を探す必要があります。こうした場合、病院経営の老人ホームは医師の往診やクリニック併設などにより確かな医療ケアが受けられることが多く安心です。また、「ターミナルケア」「看取りケア」「終末期ケア」に対応している老人ホームも近年増えつつあり、最期の日々を穏やかに過ごしたいという入居者や家族の希望に合わせた緩和ケアを介護・看護・医療の連携のもと行っているところも多くあります。
末期ガンの方に対するケアの実績があるかどうかを入居時に確認したり、どのような医療体制を整えているかを確認するとともに、末期ガンからくる痛みへの疼痛管理の方法としてどのようなものを採用しているかも確認してみるといいでしょう。
末期ガン患者が入居可能な施設の場合、家族もできるだけ近くにいられるように、との配慮から家族向けの宿泊ルームを用意しているところや、居室内で家族が寝泊まりできるよう配慮された施設もあります。どのような過ごし方が末期ガンとなった本人にとって一番いいのかを考え、老人ホーム探しをしてみましょう。
がんとは?
ほどんどの方が耳にしたことのある病気、がん(癌)は細胞内のDNAに傷がつき、細胞分裂をする際に突然変異することで発症する病気です。無秩序に増殖し、正常な細胞や体内組織を破壊するがん細胞は、発症しが場所だけでなく、転移していくのが特徴です。
国立がん研究センターが公表している「がん登録・統計」では2014年にがんで亡くなった方の数は約37万人。男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで命を落としています。部位別では、男性の場合、がん死亡の25パーセントが肺がんと最も多く、次いで胃がん、大腸がんと続いています。また、女性の場合は大腸がんが最も多く、続いて肺がん、胃がん、膵臓がんとなっています。
1981年以来、日本人の死因でもっとも多いとされるがん(癌)は発症部位や発見時の進行度合い、年齢などにより生存率が異なります。男女別に5年相対生存率の高い部位と低い部位を見てみると、男性の場合5年後の生存率が高いのは前立腺や皮膚、甲状腺、腎・尿路などが挙げられます。一方、5年相対生存率が低い部位は食堂や肝臓、脳・注水神経、肺、膵臓などとなっています。また、女性の場合子宮体部や皮膚、乳房、甲状腺、子宮頸部直腸などのがん(癌)は比較的5年相対生存率が高いのに対し、脳や中枢神経系、膵臓、多発性骨髄腫などでは5年相対生存率は40%未満と低い値を示しています。
がん(癌)は体内のさまざまな場所で発生するため、進行の仕方や症状の出方、さらには治療方法や薬なども異なりますが、男女それぞれに特有の癌があることも知られています。
症状としては多くのがん(癌)に共通するのがしこりや、血尿・血便・吐血などの出血、体重減少が挙げられますが、部位によっては自覚症状が少なく、気づいたときにはかなり進行してしまっていることも決して珍しいことではありません。
がんが体内で発生した部位から他の部位に転移し、広がった状態は末期がんと呼ばれ、例えば骨に転移した場合には高カルシウム結晶や骨折しやすくなる、脱水症状になりやすくなるなどの症状が見られます。また、肺に転移した場合には、血痰、息切れ、呼吸困難などが見られますが、転移性肺がんになった場合であっても自覚症状がないことが多いと言われています。また、運動障害や知覚障害、認知障害、言語障害、視力障害などが見られるのが脳へ転移した場合の特徴的な症状です。また、肝臓に転移した場合には右側の腹痛、みぞおちの痛み、体重減少、腹水などが見られることもあります。
万が一、がんと診断された際には、「手術療法」「抗がん剤による化学療法」「放射線治療法」のいずれか、もしくは組み合わせての治療が行われます。
がんは治療方針を決めるにあたってがんの進行度を正確に見極めるための診断が行われ、早期の段階であるステージ0から末期がんと呼ばれるステージⅣまでの5段階に分けられます。5年生存率は、ステージが上がるほどに下がります。例えば大腸がんのケースではステージ0の段階での5年生存率は91.6パーセントであるのに対し、ステージⅣの場合には18.8パーセントとなってしまうのです。
転移する前に早期発見することができれば、治療により生存率が上がるため、市区町村が主体となったがん検診(胃・大腸・肺・乳がん)などが行われていますから、定期的に検診を受けることはとても大切です。近年の医療の発達により、がんと診断されたとしても回復される方ももちろんいらっしゃいます。ステージごとに医師と良く相談しながら治療を行うことは何よりも大切と言えるでしょう。
回復が見込めず、積極的な治療を望まない場合には、穏やかに最期のときを迎えられるような緩和ケアを行える病院や介護施設、もしくは自宅で過ごすための準備をしていくこととなります。
ホスピスと終末期対応可能な老人ホームとの違いは?
終末期のケアを行う場所としてホスピスと終末期ケアの対応可能な老人ホームなどがありますが、具体的にはホスピスと終末期対応可能な老人ホームとは、いったい何が違うのでしょうか?ホスピスとはどんなどころなのかを知りしながら、老人ホームとの違いを考えてみましょう。
一般的にホスピスとは、緩和ケアや終末期ケアを行うための施設を指します。ターミナルケアとは体が衰弱し、死期が迫っている方に対して痛みや苦しみを和らげるためのケアで、残された人生のQOL(=生活の質)を高めることが目的で行われます。また、緩和ケアとは末期がんなどにより肉体的にも精神的にも苦しみを感じている患者さんとその家族に対して、肉体的な痛み、精神的な辛さなどを見極め、医療や看護・介護によりケアすることで生活の質を高めていくことを指します。
ホスピスは、こうした緩和ケア・終末期ケアを行うための施設で、病院内の病棟や一部フロアに設けられている場合や、病院と同じ敷地内に独立型ホスピスとして設けられていることが多いです。また、まだまだ日本では少ないですが、緩和ケアを専門とする施設として独立している施設もあります。病院内に設けられていることの多い緩和ケア病床(病棟)も役割は同じですが、緩和ケア病床(病棟)は構成大人の認可のもと、「末期悪性腫瘍患者の終末医療」を行う病床(病棟)であるという点が大きな違いです。
近年、自宅で最期の時を迎えたいという方のニーズに応えるために、医師・看護師、そして介護スタッフが訪問診療や看護・介護を通じて死を迎えるまでのケアを行う在宅ホスピスという形態も徐々にではありますが普及しつつあります。こうした在宅ホスピスでは、介護は介護保険、訪問看護は介護保険もしくは医療保険、訪問診療は医療保険を利用する形となります。一方でホスピス緩和ケア病棟は医療機関となりますので、国民健康保険など医療保険の適用対象となります。
ホスピスでは医師、看護師、薬剤師、作業療法士などの専門スタッフに加えて医療ソーシャルワーカーや介護スタッフが在籍し、病気を治すのではなく、病気による苦しみを和らげることを目的に、チームで患者さんの穏やかな生活を支えます。
同じように終末期ケアが受けられるのが看取りや終末期ケア(ターミナルケア)に対応している民間の有料老人ホームやグループホームなどの介護施設です。最近ではサービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームでも終末期対応可能な体制を整えているところが多く見られますが、最も多いのが介護付き有料老人ホームです。介護付き有料老人ホームは、あくまでも介護施設であることから、介護保険の適用が主となります。
このように、ホスピスと終末期対応可能な老人ホームとの大きな違いはホスピスがより医療に近いのに対し、終末期対応可能な老人ホームはあくまでも介護施設として終末期ケアを行っているという点です。
どちらがいいとは一概には言えませんから、病状や必要なターミナルケアの内容、各施設ごとの対応可能な医療・看護ケアをしっかりと把握し、医師や医療ソーシャルワーカーなど専門家の意見を聞きながら、入居(入院)する本人や家族の意思ができる限り反映できる場所を探していきましょう。
末期がん患者でも入れる老人ホームとは
末期がんになり、病院以外での生活を希望した際に選択肢として考えられるのが自宅、もしくは末期がんでも入居できる介護施設です。
近年、末期がんの方でも入居できる民間の有料老人ホームは、徐々に増えつつありますが、末期がんと診断された場合には老人ホームの選択肢も狭くなります。
末期がん患者の方の場合、病気からくる痛みを緩和するための痛み止めの注射や麻薬などの使用が必要となる場合が多くあります。こうした医療行為は、介護スタッフは行うことができませんから、緩和のための看護・医療ケアを受けるためには看護師が常時いる老人ホームや、病院から医師が診察に来てくれる老人ホームが望ましいと言えます。また、積極的な治療をしないのであれば特別養護老人ホームへの入居ももちろん検討できますが、特別養護老人ホームは待機者数も多いため、希望してもすぐに入れないケースがある点は注意が必要です。
末期がん患者の方が入居できる老人ホームの条件としては、「医療との連携がしっかりしている」「看護師がいる/訪問看護が受けられる」「施設としてターミナルケアや緩和ケアに取り組んでいる」ことが必要です。
看護師が24時間常駐していたり、病院が運営しているなど老人ホームであれば、万が一症状が急変した場合にも医師の適切な管理のもとで処置が行われることが期待できますので、患者さん本人としても、家族としても安心できるといえるでしょう。病院経営の有料老人ホームでは、外来としての通院や往診なども受けられることが多いですから、各施設の医療対応の具体的な内容についても確認してみましょう。
数ある病気の中でも、がんの治療はチーム医療といわれ、患者さんが望む人生を歩むために医師や看護師、介護スタッフ、そしてときには医療ソーシャルワーカーなどが生活の様々なシーンでのサポートにあたります。緩和ケアやターミナルケアは、患者本人だけでなく、家族の精神的なサポートも含まれていると考えられています。末期がんでも入れ、患者さん本人が望む生活を送れる環境が整っている老人ホームを探す際には、家族とのコミュニケーションがどれだけ取れるのか、チームケアの体制などがしっかりしているかなどを確認することが、患者である本人にとっても家族にとっても大切なこととなってくるといえるでしょう。