伊達正宗の先祖が長い間、本拠地としてきた土地です

福島県の北端近くに位置する、桑折町。
東西から伊達市と福島市に挟まれており、北側で同じ伊達郡に属する国見町と隣接しています。
最北端の場所は宮城県との境界線に接しているため、白石市とも少しだけ隣接しています。
町内の風景は、地域によって好対照です。
西部から北部にかけては、黒山・平沢山・七ツ森といった山地や高地が広がっています。
その一方、東部から南部にかけては低地が広がっているため、農地や集落などが早期から発達してきました。
明治維新までは、奥州街道と羽州街道が接続する地点であり、物流や交易を活発に進める上でかけがえのない場所でした。
第二次大戦後は、福島市のベッドタウンといった役割を果たしながら現在に至っています。
桑折町は、東北地方を代表する名家として知られる伊達氏の発祥の地と考えられてきました。
仙台藩62万石の繁栄の基礎を築いたことで名高い、伊達正宗の先祖は平安時代末期にこの地域で活動していたのです。
当時の伊達市が築城したと推定されている桑折西山城の跡地は、平成初期に国から史跡の指定を受けました。
その後、鎌倉時代中期になると伊達氏は臨済宗の寺院を5つも創建しています。
桑折町には今なお、そのうちのひとつである観音寺が存在します。
境内に残されてきた観音堂は、2017年の5月に町の指定有形文化財に選ばれたばかり。
そのほかにもたくさんの貴重な文化財を保存してきました。
明治初期に建設された旧伊達郡役所は、桑折町の象徴的な名所でした。
東日本大震災の際に被害を受けましたが、数年越しで改修工事が実施され、早期の一般開放を果たしています。
桑折町で列車をご利用になるときは、JRの桑折駅に出向いていただくとよいでしょう。
東北本線のサービスをご利用できます。
路線バスに関しては、福島交通が運行するサービスをご利用可能です。
幹線道路については、国道4号線や県道123号線あたりがよく使用されている車道です。
桑折町の人口は、昭和後期に入ると横ばい気味で推移していました。
時代が平成に変わったころから減少がはじまっています。
2023年の時点で、11,229人というデータが発表されています。
同年の高齢化率は、37,6%という結果になりました。
現在の桑折町で介護施設へのご入居をご希望の場合は、特別養護老人ホームが比較的探しやすいでしょう。
それ以外では、グループホームや介護老人保健施設などにめぐり会える可能性もあるでしょう。