国見町義経まつりは20回以上開催されている町の風物詩です

福島県の最北端に位置する、国見町。
町の南側は、ふたつの自治体に挟まれています。
ひとつは伊達市、もうひとつは同じ伊達郡に属する桑折町です。
北側に延びる宮城県との境界線を挟んで、白石市と向かい合っています。
国見町は東日本大震災のときに少なからぬ被害を受けましたが、その後粛々と復興を進めることに成功しました。
震災からほぼ4年経つと、町役場の工事が完成して一般開放が実現しました。
県境に近い北西部は山々が連なっています。
低地は町内南部に広がっており、町の南端は阿武隈川の沿岸地帯です。
このため、町内の人口は主に南部に集中しています。
国見町は歴史上の、大きな出来事が何度か起こってきた場所です。
その代表例と呼ぶにふさわしいのが、阿津賀志山の戦いでしょう。
源頼朝と奥州藤原氏が激しくぶつかり合った戦闘です。
このときつくられた阿津賀志山防塁は、現在国から史跡の指定を受けています。
国の史跡はほかにもあります。
石母田供養石塔は、蒙古の碑という名前で親しまれてきました。
鎌倉時代後期に建立されたもので、当時の風習を今に伝える貴重な旧跡です。
国見町には、もっと新しい時代の史跡もあります。
奥山家住宅は、大正時代に半ばに建設された洋風の屋敷。
この地域が輩出した偉大な実業家である奥山家が所有していたものです。
当時の一流の建築士や職人が協力して建てており、数え切れないほどの工夫が建物のあちこちに凝らされているのが特長です。
この建物も震災の被害に遭いましたが、無事に改修工事を終わらせています。
国見町は交通機関を使いやすい町として有名です。
鉄道のご利用をお望みのときは、JRの藤田駅か貝田駅に足を運んでいただくとよいでしょう。
東北本線のサービスをご利用できます。
路線バスについては福島交通のサービスをご利用可能。
幹線道路に関しては、国道4号線と東北自動車道が便利。
後者については、町内にお乗り入れできる中継地点が2ヵ所設置されています。
国見町の人口は、昭和後期に入ると変化を見せなくなりました。
しかし昭和が終わるとだんだんと減少に向かいます。
2023年の時点で、8,400人というデータが報告されています。
高齢化率に関しては同年に、42.7%という結果が確認されました。
現在の国見町で介護施設へのご入居をお求めになるなら、特別養護老人ホームなどにめぐり会える可能性があるでしょう。
伊達市や桑折町に位置する施設にも同時に関心を持っていただくことも大事です。