格安の住宅型有料老人ホームが集まる市街地に成長

現在の進化も目覚しいですが、最近特に注目を集めたのは、九州新幹線のプロジェクトでしょう。2011年の営業開始に伴って、鹿児島中央駅までスピーディーに直行できるようになりました。
新幹線に関しては、山陽新幹線を無視することはできませんが、こちらは新大阪駅まで西日本の大半をカバーしており、日本の各産業への貢献度は計り知れない規模に達しています。
新幹線以外でJR所属の路線といえば鹿児島本線でしょう。移動速度の点で新幹線には劣るものの、鹿児島まで九州の数多くの場所を通過しており、行動範囲という視点で見るならなかなかの便利さです。このほか博多南線をJRは運行しており、福岡近郊の移動を促進してくれます。
近隣への往復という意味でなら、福岡市営地下鉄の空港線がこの駅を通ることも重要です。少し先にある中洲川端駅や天神駅で下車すると、箱崎線や七隈線に乗り換えできます。なお七隈線は延伸計画を展開中です。このため2020年ころになればこの駅から直接乗り入れできるようになることでしょう。JRと市営地下鉄の1日ごとの乗客数を合計すると、2011年に19万人を超えていることがわかりました。これからも乗降客数は増えていくに違いありません。
駅から一歩外に出ると、そこは福岡市全体の中心地です。買い物や娯楽を求める上では、市内でベストのポジションといえます。バスターミナルも駅に付属する形で開けており、西鉄バスや昭和バス、JR九州バスなど地域に深く根付いたバス会社が大量のルートを管轄しています。九州全体で見てもトップクラスの駅のため、利用者は年々増えていくばかりです。
博多駅とその近隣には、これからも人の流入がせわしなく続くと思われますが、高齢者の人口比率は当然高まっています。駅を中心に繁華街や商業地が連なっているため、介護施設を探すなら自然と住宅地などが固まるエリアの近くで探すことになり、駅から数キロ離れることになります。
ただし地価の高さのわりには拍子抜けするくらい安い施設が近年に入って出現しています。それもグループホームや特別擁護老人ホームのような、安さで有名な施設だけではないのです。住宅型有料老人ホームであっても月額使用料が10万円以内であるケースや、入居一時金がかからないケースが相次いでいるのです。