西園寺公望の別荘として名高い「坐漁荘」が近所に残されています
静岡県内には、有名な東海道五十三次の名残りを眺める機会がたくさんあります。鉄道の駅の中に注目すると、かつて宿場が置かれていた土地に建てられているケースを見つけることはとても簡単です。かつての興津宿が存在した土地に建てられた、興津駅はその典型と呼べます。興津駅は、1000年以上前に創建されたという伝承を持つ清見寺の最寄り駅です。この寺の境内は、一部が19世紀に鉄道建設のために召し上げられているため、線路が敷設されています(列車が境内を通過する光景を眺めることは、この近辺の住民にとっては日常茶飯事です)。これとは対照的に、駅の北側は山林が広がっています。その中を東名高速道路が横切っています。興津駅に降りてからバスに乗りたいと思ったら、駅前で発着している静鉄グループの路線を利用することになります。興津駅は、JRの東海道本線の管内にある駅です。隣接する清水駅で降りると、ホームライナーに乗り換えできるほか、静岡鉄道の静岡清水線に乗り継ぎをするチャンスが発生します。もっとも静岡清水線に関しては、この清水駅の向こうにある草薙駅・東静岡駅・静岡駅で降りても簡単に乗り換えできるのですが。それから静岡駅に関しては、東海道新幹線への乗り換えも可能です。これらの駅と反対方面については、5区間離れた富士駅が最寄りの乗り換え地点となります。富士駅は身延線と接続しています。興津駅の利用率は、ゆっくりとではありますがだいぶ前から低下しています。1日あたりの乗客数の推移を調べると、2500人を割ったのは2001年のことだったことがすぐに判明します。それ以後、その2400人を割り込むまでに8年を要していますが、さらに2300人以下に落ちるまでにかかった年数はたったの5年です。興津駅の近くで介護施設を探し回りたいなら、駅から近い場所ばかりにこだわることは避けたほうが正解でしょう。海と山に挟まれた地区であるため、施設を建てることが可能な土地はどうしても限られてしまうからです。そこで、最初から3キロ以上離れたところまでよく目を向けることが望ましい姿勢となります。3~5キロくらいの範囲を探してもうまくいかないなら、10キロくらい離れたところまでチェックしたほうがよいでしょう。発見できるチャンスがあるのは、グループホームや介護付き有料老人ホームあたりです。























