気候が温暖で、高齢者にとっての住みやすさが整っている

静岡市の南東部に位置する、清水区。
かつて区域の大部分は「清水市」として知られていました。
区として発足したのは2005年ですが、その後旧蒲原町や旧由比町が編入しており、現在の区域になったのは2008年と、まだ最近のことです。
駿河湾と三保湾に面しており、古くから重要な港湾都市として交易や工業を中心に発展してきました。
現在は、「清水エスパルス」の本拠地としての知名度が高く、「サッカー王国」としておおぜいの名選手を輩出しています。
JRの清水駅の周辺は特に商業地区として繁栄してきましたが、最近は郊外型の大型店があちこちにオープンして成功を収めており、かつてと比べてショッピングなどは、中心部から離れた場所にいても便利になったといえます。
その清水駅からは東海道本線に乗車できますが、静岡鉄道も区民の足として重要な役割をはたしています。
車両で移動したい場合は、東名高速道路および新東名高速道路に入りやすい位置にある点が長所でしょう。
近隣への移動については、路線バスを使う高齢者が少なくありません。
静岡市の人口は今から過去20年間を通して少しずつ減り続けていますが、清水区の場合、過去10年間に小規模な増加と減少が交互に起こっています。
区内の高齢化率は2023年に33.1%に達しており、これは隣接する葵区にほぼ匹敵する高さです。
静岡市内では、清水区にしても葵区にしても駿河区と比べて高い数値が近年続いており、将来に向けてどんどん施策を打ち出していく必要があります。
清水区内の要介護認定者は、2023年には1万5,000名を上回っています。
この結果は、葵区や駿河区と比べてもはっきりと高い数値になっており、認知症関係のケアサービスの拡張もやっていく必要が感じられます。
それでは老人ホーム・高齢者専用住宅の状況を見てみましょう。
現在特にがんばっているのは、サービス付き高齢者向け住宅でしょう。
数も増えていますし、建物・敷地のサイズも大きい点が魅力です。
また、月額使用料も10万円台前半に抑えられるチャンスがある施設が中心となっています。
そして、住宅型有料老人ホームも見逃せません。
月額使用料が10万円未満に設定されている施設が複数ありますから、その事実に気が付かないのはあまりにももったいないことだと思わざるを得ません。
このほか、認知症の高齢者の増加に合わせて、グループホームの増加も近年は特徴的です。
温暖な気候に恵まれている清水市は、ケアサービスが必要な高齢者にとって悪くない立地条件を備えています。
この機会に、よく施設を探してみてはいかがでしょうか。