吉野川や紀州街道のおかげで栄えた都市です

奈良県の西端に位置する、五條市。
吉野郡に属する自治体、大淀町・下市町・天川村・黒滝村・野迫川村・十津川村・上北山村に取り囲まれているのが立地上の最大の特徴です。
西側に延びる大阪府・和歌山県との境界線を挟んで、河内長野市や南河内郡の千早赤阪村、橋本市や伊都郡の高野町と向かい合っています。
市域の大部分が、吉野山地をはじめとした山林地帯です。
市の中枢を担う地区は主に市の北部に集まっています。
市の北部は吉野川が東西に流れているため、昔から水運業が活発な土地でした。
14世紀に入ると皇統が南北に分裂しましたが、五條市は一時的に南朝の拠点が置かれました。
江戸時代までにかなりの街道が敷かれたため、交通はかなり便利になり交通の要衝として幕府をはじめ歴代の統治者から重視される土地となっています。
現在は、伝統的な林業や農業のほか、工業団地がつくられて実績を上げています。
今世紀に入ると大型のショッピングセンターなどがかなり増えました。
五條市は無数の史跡を抱える都市です。
五條新町は、地区全体で17世紀前半の街並みをかなり忠実に残している場所で、映画の撮影場所に選ばれたことも数回あるほどです。
2010年に、重要伝統的建造物群保存地区の認定を受けました。
現在は民俗資料館などが併設されているほか、古民家の建築様式をご覧いただきながら飲食に興じることが可能なレストランが開店しています。
五條市には温泉もあります。
西吉野温泉は、宿泊施設と日帰りの入湯施設が併設されているためたいへんに便利です。
五條市で列車を用いたお出かけをご希望の場合は、JRの和歌山線をご利用できます。
現在、市内に3駅が設置されています。
路線バスについては、奈良交通のサービスのほか市営のコミュニティバスにご乗車可能です。
幹線道路に関しては、和歌山方面にお向かいになるときは五條道路のご通行がおすすめ。
そのほか、国道24号線・168号線などがよく使用されています。
五條市の人口は、約30年前から減少傾向に突入しました。
2023年には2万8,039人となっています。
同年の高齢化率は、39.2%を記録しました。
五條市でこれから介護施設をお探しになるなら、グループホーム・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設あたりがよく見つかるでしょう。
持病をお持ちの場合や健康診断などをご希望のときは、県立五條病院などに足を運んでいただくとよいでしょう。