旧有備館および庭園が、地域のトレードマークです
有備館駅は創設されてからまだ20年程度しか経っていない、新しい駅です。2008年になると、仙台駅構内にそれまで設置されていた伊達政宗の騎馬像が持ち込まれて、新たな駅前広場のモニュメントとなりました。
有備館駅の名前の由来は、近くにある同名の史蹟にあります。江戸時代において、仙台藩の学問所として使われていた施設で、書院造の建物および庭園が名勝に指定されています。東日本大震災および、その3年前に起こった岩手・宮城内陸地震でかなりの被害を受けてしまいましたが、2016年の春に復旧作業が終了し、一般公開が再開されました。
このほか、岩出山城跡および城山公園も近所にあります。歴史をしのぶ場所には困らないエリアと呼べるでしょう。なおこれらの名所は駅の南側にありますが、駅の北側は江合川の南岸まで宅地化されています。主要な道路に沿って商業店が並んでいるため、日常的なお買い物などをする場所に不自由することはまずないでしょう。
有備館駅は、奥の細道湯けむりラインに所属する駅です。管内で、最寄りのお乗り換え場所となっているのは6区間離れている古川駅です。この駅では東北新幹線をご利用になれます。首都圏方面などにご用件ができたときは短時間で移動できて便利です。古川駅の3区間先には、発着駅である牛田駅があります。この駅では東北本線・石巻線・気仙沼線をご利用可能です。
これらの2駅を除外すると、お乗り継ぎが可能な駅は終着駅である新庄駅だけとなります。新庄駅まで出向いていただくと、奥の細道最上川ラインや山形線、山形新幹線へのお乗り継ぎができます。有備館駅は駅員不在の状態で運営されています。1日あたりの乗客数の調査は実施されていないようですが、駅の利用率は創設当初から低いものと推定できます。
有備館駅を中心に介護施設をお探しになる場合は、駅から10キロくらいの範囲を最初から設定していただくほうが得策でしょう。駅から2キロ以内でお探しいただくだけでもすぐに施設の発見はできるのですが、軒数は多いとは言えません。場合によっては、駅から15キロ、または20キロくらいの広大な土地をお調べいただく可能性もあります。
施設の種類に関しては、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅あたりが比較的探しやすいでしょう。地価が高いエリアではないため、入居コストは安上がりになるチャンスがあります。タイミングなどが合えば、月額使用料は10万円以下に切り詰められます。














