阿蘇郡小国町は、温泉がたくさん湧き出している山間部の町です

熊本県の北東端に位置する、小国町。
南側で同じ阿蘇郡の南小国町と隣接しています。
また大分県との境界線を挟んで、日田市や玖珠郡の玖珠町・九重町と隣接しています。
町内は大半の土地が九州山地に属しており、豊かな山林でいっぱいです。
杉を主体とした林業が長い間、町の経済を支えてきました。
この町から運び出される杉は「小国杉」と名付けられて、その質の素晴らしさが珍重されてきました。
野菜などの農業や酪農も一部の地域で盛んに行われています。
国町は、温泉が湧き出しているところが少なくありません。
これらの温泉郷を活かした観光収入も町にとって欠かせない財源となっています。
特に有名なのは、はげの湯温泉・杖立温泉・奴留湯温泉あたりでしょう。
場所によって施設の内容は異なりますが、気軽に利用できる共同浴場があるところから、さまざまな宿泊施設があるところまで、バラエティ豊かになりました。
小国町で生まれ育った著名人に、医学者の北里柴三郎や洋画家の坂本善三がいます。
現在、この2名を記念した学術施設が町内で運営されています。
北里柴三郎記念館には生家の一部が移築・保存されているほか、書庫や当時の資料などの見学が可能です。
坂本善三美術館に足を運んでいただくと、数百点に上る作品をご覧いただけます。
また、この地方独特の建物が使われている点が特色です。
建物全体が畳敷きの美術館は、めったに見られません。
このほか、宮原両神社や鍋ヶ滝のような観光名所がよく知られています。
小国町には現在、鉄道が開通していません。
そのため町民はもっぱら車両を用いた移動手段に頼って生活してきました。
路線バスについては、九州産交バスや西鉄バスグループのサービスをお使いになれます。
これらのバス会社は、高速バスの運行も担当しており、福岡市方面に短時間で直行していただけます。
また町営のコミュニティバスのご利用も可能。
幹線道路については、国道212号線・387号線・442号線などが便利でしょう。
小国町の人口は、かなり前から減っているところです。
2023年の調査では、6,634人という集計結果が出ています。
同年の高齢化率は43.2%を記録しました。
これから小国町にて介護施設へのご入居をお考えになる場合は、住宅型有料老人ホームやグループホーム、また介護老人保健施設などにめぐり会える機会があるでしょう。
近接する南阿蘇村や西原村、合志市などに所在する施設も、合わせてお探しになるとよいでしょう。