高砂市は海産物の美味しい街。医療連携の整った高齢者住宅なども

高砂市は、兵庫県播磨地方の南東に位置する都市で、加古川を挟んで加古川市と隣接。
採掘業も行われる工業都市ですが漁業も盛んで、高砂港などの漁港では貝類・甲殻類などが良く獲れ、海苔やワカメも名産。
神社が多く、「播州の秋祭り」は有名です。
このように地場産業が多いため、労働層も多く、従って高齢化率も低めの街。
2023年の調査結果では高砂市の人口は8万8,166人、高齢化率は29.7%でした。
この年の全国平均が29.0%ですから、ほぼ同水準の数値です。
しかし、20%の大台には乗っていますので、市は積極的な高齢者サポートを始めています。
さまざまな高齢者福祉サービスの中で紙おむつなどの家族介護用品の支給を実施。
在宅介護者の負担を減らそうとしています。
実際に月額8000円まで補助してもらえますので、手助けの一つになっているでしょう。
在宅介護のフォローもある街ですが、やはり無理は禁物です。
「介護倒れ」を起こす前に介護施設の入居も念頭に置いて、介護計画を立てると良いと思います。
「費用がネック」という方も、特別養護老人ホームなどは低料金で入居出来ますので、地域包括支援センターやケアマネージャーに相談して、高齢者だけでなく介護する側にとっても「最善」の選択をしていって下さい。
高砂市には特養の他にも、いつでも医師が訪問してくれる「高齢者住宅」や、病院と隣接する「サービス付き高齢者向け住宅」などもあります。
高齢者住宅は入居時の費用が16万円・月額利用料10万円程度。
在宅医療実施クリニックと提携しているため、薬剤師が部屋まで来てくれる手厚さ。
食事も手作りです。
サービス付き高齢者向け住宅の方は、入居時の費用16~25万円・月額利用料14~27万円といった金額。
スムーズな医療連携、地元食材にこだわったバランス食や24時間体制でのスタッフの見守りなどが魅力。
施設によって特色が違いますので、見学や体験入居を上手に活用して、施設内の雰囲気などを感じてみると良いでしょう。
サービス内容や総費用の説明もしてもらえますのでお薦めです。
また、高砂市は交通アクセスもあり、JR神戸線(山陽本線)が宝殿駅を中心に、山陽電気鉄道の本線は高砂駅を中心に市内の駅に乗り入れています。
バスも「神姫バス」や市のコミュニティバスである「じょうとんバス」がさまざまなルートで市内を巡回。
史跡や神社仏閣などが多い街ですから、シニア世代はアクセスを利用して身近な観光を楽しめます。