駅の北側は団地や工場、南側は海岸まで宅地です
林崎松江海岸駅ができたのは、今から70年以上昔の戦時中のことでした。開業当初から長期にわたって「電鉄林崎」という駅名を用いていました。現在の駅名を採用したのは、今から四半世紀ほど前からです。開設当時は、工場への従業員輸送が最大の目的だったと伝えられる林崎松江海岸駅ですが、現在は駅の目の前から広がる団地の最寄り駅という意味合いが強くなっています。ただ、一部の工場の最寄り駅という役割は現在もはたしています。工場地帯や団地はいずれも駅の北側の土地を占めていますが、駅の南側にも宅地はかなり多いです。これらの宅地の間を抜けて直進すると、すぐに海岸にたどり着きます。海沿いに移動すると、松江海水浴場や松江公園などが見えてきます。林崎松江海岸駅は、県道718号線のすぐそばに建てられている駅。県道202号線にも近いです。駅の北側に向かう場合、国道2号線や175号線にアクセスすることも簡単です。バス乗り場は駅付近にて2ヶ所に分けて設営されています。路線の運行元となっているのは神姫バスです。林崎松江海岸駅は、山陽電鉄本線に所属する駅です。特急列車の類はまったく停車しませんが、隣接する藤江駅で降りて待つと、S特急に乗り換えることは可能です。よその路線への乗り継ぎについては、いちばん近い経由地となっているのは山陽明石駅。この駅ではJRの神戸線への乗り継ぎができます。管内にはこのほかにも、神戸線と接続する駅がたくさんあります。林崎松江海岸駅の利用率がピークを迎えたのは、今から40年以上昔の時期だといわれています。1日ごとの乗客数は、前世紀の終わりころまでは3000人を超えていました。その後はゆっくりとした低下が続いており、2009年以後は2700人を下回っています。この数年は横ばいと呼べる状態になっています。林崎松江海岸駅の界隈で介護施設をご検討の場合、駅から近い範囲で施設探しをするのは賢明な考え方とはいえません。駅から歩いて10分程度といった好立地に建てられたケースは若干なら確認できますが、トータルで判断するなら、林崎松江海岸駅の近辺は定員にゆとりがあって評判も良い施設を見つける上では有利ではありません。駅から10キロ以上離れたところにも、目を向ける必要が出てくるだろうと思われます。施設のジャンルについては、グループホームや住宅型有料老人ホームなどにめぐり会えるチャンスがありえます。料金面ではこれといった傾向は見当たりません。


























