パノラマ
市内を回りやすいと同時に、安い介護施設を探しやすい地点
松山市内の中心部に張り巡らされた数種類に及ぶ路面電車。「坊ちゃん電車」がトレードマークで、業績が以前から好調と伝えられる伊予鉄道の名声を象徴するサービスとなっています。市内の行政・各産業の拠点、特に観光のスポットに沿って停留場が置かれていることがその最大の理由ですが、西堀端停留場は、３種類の路線が乗り入れる場所として、ひと際目立つ存在です。観光客の間ではとりわけ知名度が高い城南線については、すぐ隣に南堀端停留場がある点がとても便利。この停留場は、松山城（城山公園）に近い上に花園線への乗り換えが可能です。
大手町線については、すぐ隣に高浜線に乗り入れる大手町駅前停留場があります。さらにその隣には、予讃線と接続するJR松山駅前停留場が待ち受けています。最後まで乗車していると、高浜線および城北線と接続する古町駅にたどり着きます。もっとも城北線に乗り継ぎたいときは、本町線側から乗車するという方法も有効です。この場合だと４区間先にある本町六丁目停留場で乗り継ぐことができます。
西堀端停留場の周囲は、目立った観光施設などはありませんが、南海放送の本社は愛媛新聞社などの建物があり、松山市のメディアの中枢を担う組織が居を構えていることが見て取れます。また、ホテルJAシティ松山の建物の壮麗な姿が印象的です。
西堀端停留場の近所には介護施設などの建物はきわめて限られています。ただし、「影も形もない」と言い切るほどではありません。若干数であれば、徒歩僅か数分で到着できる範囲に施設はあります。しかも、停留場に近いという条件にもかかわらず極端に入居費用が高めというわけではありません。
施設数が増えるのは、停留場からどうしても数キロ離れたところからになります。最低でも２キロ以上離れたところから探すようにしたいところです。実際にぽつぽつと施設が姿を現すようになるのは、停留場から2～4キロ圏内です。
西堀端停留場の近隣で見つけやすい施設のタイプは、第一にサービス付き高齢者向け住宅で、第二に介護付き有料老人ホームでしょう。後者の場合は、安いとは言えない価格設定になっている例が含まれますが、トータルで評価するなら入居コストは安いといえそうです（大都市の中心部であることも、判断材料に含めて考えるべきでしょう）。うまくいけば、入居一時金がゼロの施設や、月額使用料が15万円以内という破格の安さで高いケアサービスを毎日受けられるようになれます。
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