石手川の沿岸は、平穏な宅地が広がっています

決して古い駅だとはいえませんが、鉄道を支える橋は19世紀に建造されたもので、2012年に「土木学会選奨土木遺産」の指定を受けています。石手川公園駅は現在、無人で運営されています。駅舎はとてもシンプルで構内にトイレがありません。しかし隣接する公園の敷地内にトイレがあるため、それを使えば事足ります。
石手川公園駅がある場所は平凡な住宅地の一角です。平凡な戸建て住宅や集合住宅に交じって、小さな商業施設やビルなどが建てられています。しかし2007年に公開された映画「となり町戦争」の撮影場所に選ばれており、ちょっとした話題となった事実はまだ記憶に新しいところです。
石手川公園駅は(川の向こう側になりますが)愛媛県立中央病院に近いという点がメリットです。持病がある高齢者には頼れる相談先となることでしょう。もちろん、健康診断などの利用も申し分なく行えます。
石手川公園駅は伊予鉄道横河原線の管内にある駅で、伊予鉄道が持つバスの営業所に近い点も特色です。横河原線については、石手川公園駅は発着駅のような立場にある松山市駅と隣接しています。松山市駅は、高浜線や郡中線、そして花園線への乗り換えを行う中継地という役割を果たしてきました。ただし高浜線については、直通運転が実施されているため一時下車する必要はほとんどありません。
管内にはそのほかの乗り換え場所はありません。しかし松山市内を通って東温市内各地を回る形で敷設されているため、近隣に用向きができたときはおそらく頼りになることでしょう。
石手川公園駅の周囲のイメージを簡潔に書くなら、「ありふれた街並みがどこまでも続いているエリア」といったところでしょうか。このような立地条件は、介護施設を建てる場所としては悪くありませんがまだ施設の増設ははかどっていない模様です。
最初のうちから、駅から何キロも離れたあたりまでじっくりとチェックする姿勢で探そうとすることが大事でしょう(当然ながら、よその駅のほうが最寄り駅になるケースも視野に入れましょう)。発見できるチャンスがありそうなのは、第一にサービス付き高齢者向け住宅で、第二に介護付き有料老人ホームになると思われます。