下北郡風間浦村

青森県の最北端地域に位置する、風間浦村。
下北半島の北部にある村で、北側は津軽海峡に面した海岸線です。
南側でむつ市と、西側で同じ下北郡に属する大間町と隣接しています。
恐山山地が村内の大半の土地を占めており、主として沿岸部に集落が形成されてきました。
林地に事欠かないため、古くから林業が発達しています。
また市街地は漁港とともに発展してきた歴史があり、下風呂漁港や易国間漁港などはいまだに村の財政にかなりの貢献を続けています。
風間浦村は漁業や水産業のほか、古くから湯治場を中心とした観光業が栄えてきた村です。
北東の沿岸部にある下風呂温泉と桑畑温泉がその舞台でした。
下風呂温泉では共同浴場や宿泊施設が立ち並んでいます。
今世紀に入ってから、独特の手形が発行されており、温泉めぐりをお手軽にお楽しみいただけるようになりました。
また下風呂温泉は、井上靖の海峡や水上勉の飢餓海峡といった名作小説の背景に採用された名所でもあります。
桑畑温泉については、今世紀入ってから相次いで新たな入浴施設の工事が行われました。
このため、最新式の設備の下でお湯に浸かっていただけます。
津軽海峡を見渡せる場所にあるため、露天風呂からご覧いただける景色は素晴らしいものです。
津軽開業に面した漁港ではアンコウやコンブなどがよく水揚げされていますが、活イカ備蓄センターがあることでも有名です。
ここは常時数百に上る大量のイカを備蓄している場所。
新鮮なイカを手早く召し上がっていただけるのが美点です。
風間浦村には鉄道は開通していません。
村民の移動手段はもっぱらタクシーやバス、自家用車などに集中しています。
路線バスに関しては、下北交通のサービスが便利でおすすめ。
幹線道路については、国道279号線をお使いになるとよいでしょう。
風間浦村の人口は、昭和の中期を過ぎてから減少傾向に入りました。
2023年の時点で、1,690人という調査結果が公表されています。
高齢化率に関しては同年に、46.3%というデータが発表されました。