区画整理事業が成功して、マンション群が並ぶエリアです
栗東駅が発足したのは、平成の初めのころ。2016年の春に、開業からちょうど四半世紀という節目の日が到来しています。駅が誕生した当初は、周囲がまだ閑散としていましたがその後しだいに建設業界が熱心に集合住宅やビルの建造に取り組むようになりました。このため近年は、新しく流入した住民が頻繁に乗り降りする駅となっています。特に駅の東側は、マンションなどが整然と立ち並ぶエリアが広がっており、歩きやすい街並みが特色です。一種の新興住宅地として区画整理されてきたため、商業施設を皮切りに日常生活に必要なサービスなどは、あらかた駅の近くで供給されています。公園なども各地につくられていますが、駅のそばでいちばん目立つのはおそらく、緑豊かな大宝公園でしょう。栗東駅を出てからバスを使いたくなったときは、駅の東口と西口どちらでも待機できます。乗り入れている路線バスは、市営のコミュニティバスが過半数を占めています。民間の事業者に関しては、帝産湖南交通と近江鉄道が参画しています。栗東駅は、JRの琵琶湖線に所属する駅です。新快速列車が停車する駅ではありませんが、隣接する守山駅・草津駅で降りて待てばつかまえることは簡単です。草津駅は草津線への乗り継ぎ地点としてもしばしば利用されています。このほか、草津駅の3~4区間先にある石山駅・膳所駅、それらと反対方向に4区間進むと現れる近江八幡駅が、手近な乗り換え場所となります。前者はどちらとも京阪電鉄の石山坂本線と、後者は近江鉄道の八日市線と接続しています。栗東駅の利用率は、周辺の住民の増加に伴って右肩上がりの成長を続けてきました。1日平均の乗客数は、開業から10年で2倍を超える成長を遂げています。8000人を最初に超えたのは2003年のこと。その3年後には10000人の大台に乗りました。2013年になると初めて13000人を突破しています。栗東駅の周辺は、新しくこぎれいなエリアが多いという持ち味が顕著で、住みやすさには定評があります。ひとつ残念なのは、まだ介護施設が少ないことでしょうか。駅から4キロくらいの範囲を、時間を惜しまずに探せば施設数はそれなりに見つかるのですが、競争率が激しい公営の施設などには注意する必要があります。民間の施設に関しては、グループホームや住宅型有料老人ホームが多く、最近はサービス付き高齢者向け住宅も増えてきたようです。月額使用料に関しては、10万円台に設定されている例が多いようです。


























