介護付き有料老人ホームとグループホームの多さが光ります

なかなか長い歴史を誇る幸手駅ですが、今世紀に入ると駅および周囲の改修がさかんになっています。2008年からスタートした「パークアンドライド」はその一環という見方があります。これは、駅までマイカーで乗り付けた利用客を幇助する制度で、駐車料金の値引きを受けられるという特典がついてきます。そのほか、2008年に竣工した東口の駅前広場や、2011年に完了した構内のバリアフリー設備工事などが、代表的な昨今の幸手駅の進歩といえます。
駅前の建物などもこれからだんだんと変わっていくものと予測されています。幸手駅に降りてからバスに乗りたくなったときは、朝日自動車の路線バスや市営のコミュニティバスを選ぶことになるでしょう。
幸手駅は、日光線の管内で見ると発着駅にとても接近しています。東武動物公園駅では、区間快速が停車するほか快速列車に乗れる機会が発生します。また、伊勢崎線への乗り継ぎを行う場所という一面もあります。
反対方向では、2区間しか離れていない栗橋駅が最短で行ける乗り継ぎ場所となります。栗橋駅ではJRの宇都宮線に乗り移れますが、この路線を通して東北本線に、さらに上野・東京ラインや湘南・新宿ラインの利用も簡単に行えます。
幸手駅の利用率は、1990年代から低下が進んでいました。1日あたりの乗降客数は、2000年に18000人以下となり、そのわずか2年後に17000人以下となりました。2007年には15000人を割りますが、その後は減少する速度に歯止めがかかりました。2010年代に入ると、横ばいに転じたことがはっきりとわかるような推移を示しています。
幸手駅の周りは、介護施設がいつの間にか増えました。極端に近い範囲に施設が多いとまではいえません。しかし駅から1.5キロくらいの範囲で、次々と施設を見つけられるのですから、よその駅と比べてかなり有利な土地だといえます。もちろん、もっと駅から遠ざかると見つけられる施設数はもっと多くなります。
施設のタイプに関しては、介護付き有料老人ホームとグループホームに二分されますがサービス付き高齢者向け住宅なども多少ならあります。介護付き有料老人ホームといえば、費用が高額になる確率が高いタイプです。しかし幸手駅の近辺に関しては安上がりなところのほうが多数派です。