停留場から数百メートルの好立地に、施設が登場しています

我孫子道停留場に近接する車庫内では、15年ほど前から毎年6月になると、「路面電車まつり」が開催されるようになりました。この土地の風物詩として、昨今はすっかり近隣の住民の間に根を下ろしたイベントに成長しており、当日が来ると毎年、車庫内から我孫子道停留場までは見物客でごった返します。
我孫子道停留場の周辺は平凡な宅地ですが、よく見ると小~中規模の商業施設や中小企業、また雑居ビルなどが多いことがわかります。我孫子道停留場がある場所からいちばん近い幹線道路といえば、阪神高速15号線になるでしょう。最寄りのバス乗り場には民間のバス事業者は現在、進出していません。しかし、市営のコミュニティバス阿蘇の代役を務めています。
我孫子道停留場は、阪堺電気軌道の阪堺線に所属する停留場です。すぐ隣に安立町停留場がありますが、ここは南海本線への乗り継ぎ場所として有名です。もっとも、管内にはこのほかにも南海本線と接続している停留場がたくさんあるのですが。4区間離れている住吉停留場は、上町線への乗り換えが可能な場所としてよく知られています。
このほか、東玉出停留場と天神ノ森停留場は、南海高野線への乗り換え場所という役目をはたしています。もっとも我孫子道停留場から歩いて簡単にアクセスできる範囲に、高野線の我孫子前駅があることは覚えておいたほうがよいでしょう。
我孫子道停留場の近くは、つい最近まで介護施設を見つけやすい土地だとは呼べませんでした。今でもまだ、改善の余地がたくさん残ったままなのですが、それでもこの数年で急速に事態は進展しています。停留場からゆっくりと歩いても、10分とかからずにアプローチできる施設がいくつか存在することは間違いありません。
特に、住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅への入居を検討している世帯にとっては、納得のいく施設に出会えるチャンスがありそうです。鉄道の駅や路面電車の停留場から近い施設は、自然と入居費用が高騰する性質を持っていますが、極端に高いコスト(たとえば、数百万円単位の料金)を要求されるとは限りません。