大阪の副都心的な位置づけで、介護施設の利用料も少し高額に

繁華街や商業地区の繁栄ぶりも目覚しく、吹田市の中心地という位置づけをされることも少なくありません。学校機関が多い土地柄でもあり、若年層も足しげく江坂駅を訪れています。駅前には阪急バスの「阪北線」と「吹田線」が乗り入れており、多数の路線が張りめぐらされています。
江坂駅は、大阪市営地下鉄御堂筋線の発着駅です。終着駅となる中百舌鳥駅まで、全部で30もの駅がある御堂筋線ですが、三分の二以上の駅で何らかの路線に乗り換えできます。特に新大阪駅や梅田駅は、江坂駅からあまり離れていないためよく使われています。
それから江坂駅は、北大阪急行電鉄南北線を構成する駅でもあります。この路線は廃止された区間が多いですが、江坂駅から千里中央駅まではまだ現役です。千里中央駅では大阪高速鉄道の大阪モノレール線に乗り移れる点が注目でしょう。
これだけ重要性が高い江坂駅ですが、ピークのころと比べるとだいぶ利用率は下がっています。1990年代は、1日あたりの乗降客数が90000名を越えているのが当たり前でしたが、最近はそのころと比べて10000人以上少なめです。2009年から2013年までの間は、80000人を軽く超える程度の数値にとどまりました。
吹田市は、あまり民間の業者が管理する老人ホームがまだ少ないエリアだと評されてきました。公営の施設については、需要がとても高いことからできる限りの整備が続けられていますが、じゅうぶんな供給ができているわけではありません。そのため、今すぐに施設の入居を望むような場合は、吹田市の外に目を向けることを推奨する意見もよく出ています。
江坂駅で施設を探す場合もそれらの事情には留意したほうがよいでしょう。検索を行うと、吹田市外の施設に出くわす確率は高いといえます。また、グループホームや高齢者住宅のような、もともと費用体系が比較的安めに設定されている施設を除くと料金が高めになっている施設が珍しくありません。これは、大阪市に近いという事情が関係していると考えられます。
それでも、住宅型有料老人ホームなどであれば、少数ながら月額使用料・入居一時金ともに安めに決められている施設が存在する模様です。「貴重な掘り出し物」と呼べそうなこういった施設を見逃さない目を養うことが大切でしょう。