リーズナブルな施設が市内のそこここに点在

大阪府のほぼ中央部に位置する松原市。
大阪市と堺市に挟まれる形となっており、ベッドタウンとしては絶好の立地条件を備えているエリアです。
市内にはこれといった産業が存在するわけではありませんが、その分物静かな地帯が続き、住宅地と商業施設、そして中小企業の事業所の多さが目を引きます。
生活に必要な物資はほぼ完ぺきにそろう点は、府内でも高い評価を受けています。
古墳や寺社仏閣のような名所も、狭い都市であるわりには多く残されており、にぎわいと静寂の両方が手に入る都市という評価もされています。
あえて欠点らしい欠点を探すなら、ベッドタウンという位置づけをされることが多いにもかかわらず、近鉄南大阪線を除いて市内に鉄道が走っていないことでしょうか。
もちろんその欠点は近鉄バスや南海バスを中心としたバス会社と、タクシー会社によってカバーされています。
自身で車を運転する場合は、松原ジャンクションや阪和自動車道など、主要な道路にすぐに入ることができます。
市内の人口は、1980年代半ばが絶頂期でした。
その後は減少が続いており、2000年代初頭は特に減少率が高まった時期でした。
もっとも最近は減少のスピードが少し控えめになっています。
人口が減っていることだけが原因ではないものの、高齢化については楽観を許される状況ではありません。
2023年には人口11万6,966人、高齢化率30.1%との調査結果が出ました。
これは大阪府全体の結果をかなり上回っています。
要介護認定者の数も、2024年には8,400人を超えています。
ケアサービスをはじめとする高齢者福祉の必要性が非常に高まっている松原市ですが、老人ホームや高齢者専用住宅の量はそこそこといったところでしょうか。
もっと施設を増やし、収容人数を増やす必要があることは事実ですが、都市としてのサイズを考慮すると、官民どちらの施設もなかなか健闘しているほうでしょう。
施設の月額使用料についても、リーズナブルな金額設定のところがあちこちに点在しています。
建物や敷地面積にゆとりがある施設が少なくことも、このエリアの施設の魅力でしょう。
なるべくいろいろな施設を見て回ったほうが、おそらく後悔しないだろうと思われます。