高齢化が進む柏原市にあって、住宅型有料老人ホームの数が急増中

しかし近鉄大阪線の安堂駅との乗り換えを頻繁に行っている乗客もいます。安堂駅とは数百メートル離れていますが、大和川沿いを歩けばよいため、それほど不便な道のりではありません。
道明寺線はとても短い路線で、この駅を入れても3駅しか営業していません。発着駅である道明寺駅で降車すれば、南大阪線に乗り換えできます。その逆に、終着駅となる柏原駅で降りた場合は、JRの大和路線に乗り継ぎが可能です。また、大阪線の堅下駅に歩いて乗り継ぐ人も少なくありません。
柏原市は、ベッドタウンとして発達してきた歴史があるものの、人の手が入っていないエリアがあちこちにあります。手つかずの緑を豊かに抱える山々が連なり、心が和む風景やきれいな空気を存分に味わえる点が最大のメリットでしょう。高齢者が落ち着いて元気に暮らす場所としてじゅうぶんに機能するエリアなのです。
自然が豊かに残る自治体ということも関係あるのですが、柏原市の高齢化は急激に進んでいます。自立が難しくなりつつある高齢者を支えるための制度が次々に施行されています。「家族だけの介護では厳しい」といったケースは珍しいものではなくなっていますが、このような制度は積極的に利用していくべきでしょう。
もっとも、介護の専門家の手を借りて、施設への入居が必要な場合も頻発しています。その場合なら特別養護老人ホームや老人保健施設の利用が望まれますが、これらの施設は柏原南口駅周辺で探してもあまり出てきません。多少は見つかりますが、すでに定員に達しているところでいっぱいです。順番が来たらすぐに入れるように申請を出して待機することは大事でしょうが、それにこだわるよりも民間の施設をうまく使っていくほうが得策です。
特に柏原南口駅を基点にして探すと、住宅型雄郎老人ホームの健闘ぶりが光ります。月月の支出が10万円未満で済んでしまうパターンが、近年急速に増えているのです。それ以外であれば、高齢者住宅ないしサービス付き高齢者向け住宅が費用の安さで目立つ傾向にあります。ただ安いだけではなく、サービスはしっかりしていることが多いですから、見学制度を使って直接確かめるとよいでしょう。