倉敷駅の隣駅。急速に人や物資が集まっています

商業施設や金融機関の事業所なども、その動きに伴って少しずつリニューアルや新規設置が続いています。西阿知駅は大きな駅ではありませんが、この10年間でIC乗車カード「ICOCA」の利用に対応したり、エレベーターを新規設置したりと、サービスの導入が相次いでいます。
西阿知駅は、JRの山陽本線の管内にある駅です。倉敷駅のほか新倉敷駅に両側を挟まれていますが、どちらの駅も快速列車が必ず停車する駅です。倉敷駅は、伯備線や水島臨海鉄道の水島本線に乗り換えできる駅として有名ですが、新倉敷駅も山陽新幹線が停まる駅ですから、利用価値が高い駅のひとつでしょう。
そして倉敷駅から4区間ほど先に行くと岡山駅が出現します。岡山駅で下車すると、津山線・宇野線・吉備線・瀬戸大橋線とJRの在来線が4種類も目の前に登場します。このほか、岡山電気軌道の東山本線の利用も簡単です。路面電車を使って岡山市内を歩き回りたい場合は重宝します。
西阿知駅の利用率は、前世紀が終わる前からじわじわと低下していました。1日ごとの乗客数を調べると、1990年代末から2000年代全体を通して減っており、10年強で500人程度減少するというペースだったことがわかります。とはいえ、2010年代に入ると若干の回復を見せており、減少に歯止めがかかっている可能性が感じ取れます。
倉敷市は、岡山県内で比べると介護施設の総数が多い自治体だといわれてきました。もっとも西阿知駅の場合は、近年急に人口が増えているエリアという事情があり、まだ施設の建造が進んでいる地域だとは呼べません。
西阿知駅の周囲で施設を探すなら1キロ以上離れたあたりから探したほうがよいでしょう。施設数が比較的多めに出てくるのは、2~5キロ程度離れた範囲です。しかしタクシー会社などが精力的に営業しているエリアですから、この点が大きなハンデになることはあまりないでしょう。
施設のタイプはバラバラですが、どちらかといえばサービス付き高齢者向け住宅が多めに目にとまります。料金体系については、時々高額な施設があるものの、過半数の施設は安い印象です。したがって、月額使用料が20万円以内という施設が多いでしょう。