山科盆地のすばらしさを心から満足できる、住みよい場所

駅が設置されているのは山科盆地の一角です。平坦な土地を中心に住宅が集まっており、暮らし向きは平均的に上々です。天智天皇の山科陵や元慶寺など、史蹟や名所も数ヶ所残されており、地域全体を取り囲む雰囲気は静謐です。府道143号線が通り抜ける場所にあり、バスの乗り場は2ヶ所に分散されています。どちらにも京阪バスが管理する路線が数本乗り入れています。
京阪電気鉄道の京津線の御陵駅が誕生したのは今から100年以上前の大正元年のこと。現在はかなり短い路線となっていますが、すぐ隣に京阪山科駅があります。この隣駅にてJRの琵琶湖線や湖西線への乗り換えが可能です。また事実上の終着駅となっている浜大津駅まで行くと、石山坂本線への乗り継ぎができます。
今から20年近く前に、京都市営地下鉄の東西線が開通したとき、この御陵駅も管内に含められることになりました(隣接する京阪山科駅も、「山科駅」として同様に新規設置されています)。3区間先にある三条京阪駅で降りると京阪本線および鴨東線に、さらに2区間先にある烏丸御池駅で降りると市営地下鉄烏丸線に乗り移れます。
御陵駅の利用率は、過去10数年を通して少しずつ減っています。あくまでも「微減」という程度の変化であり、微増に転じた年もありましたが。近年は、京津線と東西線合わせると14000~16000人前後の乗降客数を、毎日記録していると考えられています。
御陵駅の周囲にはまだ介護施設は少な目ですが、駅からあまり離れていないところには驚嘆するくらい豪奢な施設が進出しています。京都らしい風光明媚な外観を備えた施設には、見学や体験入居に出かけるだけの価値があるでしょう。
費用面をリーズナブルにとどめたい場合は、2~5キロくらい駅から遠ざかった地域を中心に探したほうが正解でしょう。グループホームに関しては特に安い施設が増えています。また住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅なども、それほど高くつかない施設が見つかる可能性はあります。介護付き有料老人ホームについては、100万円単位のコストがかかる可能性が高いですが、その分受けられるサービスにはいろいろな期待が持てるでしょう。