住宅地や公園が並ぶ中に建てられた、意欲にあふれた一群の施設

古い家屋が目立つエリアから、比較的新しい戸建て住宅や集合住宅が印象的なエリアまで、多彩な顔を持つ住宅地ですが、大小さまざまな公園や神社などが点在し、散歩や一休みする場所にはまったく事欠きません。買い物を楽しめる場所に関しては、郊外型の商業店舗などが近年は有力になっていますが、横須賀青果市場の近所でもあり、古くから続く場所も残されています。
堀ノ内駅は、駅のすぐ目の前まで宅地利用されている場所にあります。そのため、バスターミナルについてはかなり狭いという弱点があります。しかし、目と鼻の先にある国道134号線にもバス乗り場を設けることで、この事態に上手に対処してきました。バスの路線を管轄しているのは、すべて湘南京急バスになります。
堀ノ内駅は、京浜急行本線と久里浜線が交差する駅です。本線については終点である浦賀駅にとても近く、乗り換え先についてはある程度離れた駅まで行く必要があります。最大の乗り換え場所は横浜駅ですが、その途中に金沢シーサイドラインに乗り換えられる杉田駅・金沢八景駅などがあります。久里浜線についてはあまり長い路線ではありません。乗り換え先は目下、京急久里浜駅のみです。この駅では、JRの横須賀線への乗り継ぎを実現できます。
堀ノ内駅の利用率は、前世紀の終わり頃からだんだんと低下しています。1日あたりの乗降客数の流れを見ると21世紀に入ってしばらくの間は13000人台でした。しかし2011年には12000人台に落ち込んでいます。
堀ノ内駅の近辺は、高齢化が年々進んでいるエリアのひとつ。ただし、駅のすぐそばにはなかなか新しい施設を建てる土地などが残されていないというハンデを背負い込んでいます。施設を探すには、最低でも1キロは離れたところから探すようにしたほうが無難でしょう。
しかし、それ以外にネックとなるポイントはたいして出てこなさそうです。専門性の高いスタッフと設備を備えた介護付き有料老人ホームが次々と見つかります。住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅も、その勢いを踏襲するかのように進出しています。それに駅から離れた分、部屋のサイズなどを確実に確保できているという長所がある模様です。