官民の両方から高齢者支援に手厚い地域

横浜市の中央部にある保土ヶ谷区。
起伏が多い土地ですが、戦前から戦後にかけてかつては数多くの工場が進出していました。
現在は区内の大部分が住宅地と、住民が利用する商業地区で占められています。
ただし、近郊農業に使われている土地も点在し、自然を身近に感じられる土地でもあります。
利便性と自然の両方を好きなときに味わえるというメリットがあるエリアです。
移動時には東海道線や相鉄線を利用できますが、新しい駅の建設も進んでおり、さらにアクセス面で便利になる可能性があります。
幹線道路はたくさん利用できるため、車を使う場合はスムーズな移動が可能です。
横浜市の人口は相変わらず増え続けており、勢いが落ちるサインもありませんが保土ヶ谷区の場合は勝手が違います。
区内の人口は、ペースが落ちたものの2000年以降も緩やかに上昇していました。
しかし2012年は2011年と比べて1000名近く減っており、ゆっくりとした人口減少の傾向がこれからも続く可能性が指摘されています。
区内には、県営住宅や市営住宅がたくさん残っており、それらの住民の高齢化がすでにスタートしています。
2012年度の調査では、高齢化率は22.5%に達しており、要介護認定者数は7,756人でした。
2023年の調査では高齢化率26.7%、要介護認定者数は1万1,054人となっています。
保土ヶ谷区は10年以上前から、南区・旭区・磯子区と並んで、高齢化率が高い地域と指摘されており、高齢者福祉の拡大が横浜市内でも特に強く要求されるエリアです。
グループホームや特別養護老人ホームは区内にそれぞれ10ヶ所前後ありますが、数や利用率の増加が期待されています。
民間の施設に目を向けると、特に安い施設が多いエリアではない模様です。
それでも、月のコストが15万円以内でよい施設も数件あります。
費用に限りがある場合でも、月額20万円以内まで予算の範囲を広げれば、施設は一気に見つけやすくなります。
入居一時金についても、0円から相談可能なケースは少なくありません。
かつては、横浜の中心部へのベッドタウンという側面が強かった保土ヶ谷区。
現在は住民の高齢化が顕著ですが、高齢者をサポートする制度やサービスが官民それぞれから提供されるようになっており、近い将来はさらに便利な生活を営めるようになることでしょう。