駅から坂道を上ると、住宅街につながっています
駅全体のシンボルカラーに「鶯色」が採用されている、鶯の森駅。この駅が正式に誕生したのは、今から60年以上昔の終戦の痛手からだいぶ回復していた時期にさかのぼります。かつては、深い森や雑木林がふんだんに残っていた地域で、鶯が巣をつくる樹木がたくさんあったことがいくつもの記録に記されています。現在は、市街地化が進んだため鶯をはじめとした野生の動物が暮らす場所はめっきりと減ってしまいましたが、現在も鶯が営巣する場所は若干ですが近隣に残っています。鶯の森駅は、猪名川のほとりに建造された駅です。川の両岸は、平坦な宅地が道に沿ってびっしりと並んでいます。特に鶯の森駅がある側は、宅地化が長年かけて着々と進められてきた土地です。鶯の森駅のプラットホームに降り立つと、川の向こうを能勢街道が南北にわたって敷かれている光景が視界に入ります。県道ではいちばん近いのは、何と言っても12号線でしょう。駅を出ると目の前を走り抜けています。バスを利用の場合は、徒歩などで若干移動する必要があります(阪急バスの路線なら乗り降りできる可能性があります)。鶯の森駅は、能勢電鉄の妙見線に所属する駅です。発着駅に近い位置に所在する駅で、その川西能勢口駅に着くと阪急の宝塚本線やJRの宝塚線への乗り継ぎが可能となります。終着駅である妙見口駅では、妙見の森ケーブルへの乗り換えができます。そのほかの乗り換え先といえば、6区間離れた山下駅があります。山下駅では日生線に乗り継ぎできます。鶯の森駅の利用率については、データが少ないといわれています。旅客をカウントする調査があまり実施されていない可能性があります。数少ない調査結果を引用すると、少し前の1日ごとの乗降客数は1100~1200人くらいに達している模様です。いずれにしても駅は基本的に無人化されています。鶯の森駅が所在する地域は、介護施設がたくさん建設されてきた地域ではないようです。この駅に近い施設を探すときは、3キロくらいの範囲に集中しても問題ないでしょう。実際に、徒歩10分以内という好条件に恵まれたところは確実に数軒出てきます。しかし調べつくしたと感じたら、その後は探す範囲を思い切って広げていくことも大切でしょう。施設の区分は、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホームなどで占められています。























