介護施設の多様性は高く、今なお新規の建設が進む

広島市内の中央付近に位置する東区。
広島市といえば、一面焼け野原だった終戦直後から心機一転して急激な復興を遂げた都市として世界的に有名です。
そんな広島市の発展の歩みはこの東区にも色濃く反映されています。
いわゆる高度経済成長の時代に、区内では宅地の造成が熱心に繰り返されてきました。
広島市は戦後右肩上がりの人口増加を見せてきましたが、東区においてもその影響はある時期顕著ににじみ出ていたのです。
しかし1980年代以降になると、人口推移はほとんど横一線となり、この20年間は少しずつ減少しています。
都市の近代化が進むにつれて企業・商業施設の進出も活発に行われていましたが、不動院や国前寺、広島東照宮や長尾古墳群といった名所・旧跡の数が多い地域です。
戦火を免れた貴重な文化財として絶えず観光客の注目の的となっています。
区内の交通インフラの最大の目玉といえば、おそらく山陽自動車道の広島東インターチェンジでしょう。
開業からすでに四半世紀を超える歳月が過ぎていますが、この施設のサービス開始に伴って、さらに現代化に勢いが増したと考えられています。
このほかにも国道54号線や広島高速1号線などが、車両で移動する際によく目印になる箇所でしょう。
広い区域ではありませんが、JRの芸備線や広島高速交通のアストラムラインなどの駅が複数存在します。
広島市は、中国地方最大の都市で、絶えず移住者が現れています。
そのためもあって少子高齢化のスピードは全国的に見てゆるやかです。
ただし東区の場合、人口成長はとうに終わっており、高齢化率は2023年には27.0%を記録。
ケアサービスの需要も高まっていますが、区内では近年グループホームや特別養護老人ホームなどが増えました。
決して面積のあるエリアではないことを思えば、施設数の増加は印象的なほどです(それでも、需要によく追い付いているというわけではありませんが)。
民間経営の施設に関しては、戸数はそれほどではありません。
しかし種類は多くてよく分散されており、個々の事情や希望に合致する施設を選びやすい状況になりつつあります。
駅などからの距離が近い施設や、入居費用があまりかからない施設など、多様性はかなり高いですが、今なお新しい施設の建造計画が持ち上がっていると言われています。
既存の施設のサービスも、見直しが行われることが多く、年々便利になっています。