有名な温泉が多くある平井駅。「信夫山暁まいり」などのイベントも充実

平野駅は福島市の北西に位置する福島交通飯坂線にある駅です。
JR福島駅には在来線として奥羽本線や東北本線が通っていますが、奥羽本線は市の西側、東北本線は市の北側に向かって伸びている路線であり、市の北西に住む住民にとっては使いにくい路線といえます。
そうした住民のニーズに応えるべく設置されているのが、福島交通飯坂線です。
飯坂線の各駅は電車を待つ停留所としての機能だけを持ち、駅ビルや商業施設が集まる場所ではありません。
福島市の市街地に通勤、通学する人が電車利用するためにのみ使う駅となっています。
平野駅のある福島市は1907年に市制が施行され、以来福島県の県都として栄えてきました。
人口は2015年時点で約29万4,000人。
市域の中央部に信夫山があり、東には阿武隈川が流れ、緑の多い自然豊かな町です。
「磐梯朝日国立公園(ばんだいあさひこくりつこうえん)」や「飯坂」、「土湯」、「高湯」といった温泉郷は全国的に有名で、毎年多くの観光客が訪れます。
市内で行われるイベント・行事としては、2月の「信夫山暁まいり」、8月の「福島わらじ祭り」、10月の「飯坂けんか祭り」、12月に行われる金沢の「羽山ごもり」などが有名です。
平野駅の周辺は福島市の市街地から少し離れていることもあり、大型商業施設などはなく、住宅地が広がっています。
駅のすぐ近くには美容室や酒店などがあり、飯坂線と並行して県道3号が通っているため、車を使うと駅まで迎えにいきやすいです。
しかし、駅から最寄りの大型スーパーまでは距離があるため、平野駅はあくまで移動のための拠点という位置づけとなるでしょう。