横手川のほとりの、ぶどう園が連なるエリアです
前世紀の終わりから2000年代の末期までに実行された「平成の大合併」。秋田県横手市もその対象に含まれたことは有名でしょう。矢美津駅が所在した旧平鹿郡山内村もその対象地区でした。
旧山内村は、山間部につくられた農村として知られていましたが、矢美津駅がある場所はそのような雰囲気をいまだに強く残しています。横手川が曲がりくねる場所に位置しており、駅の周辺は少ない人口になっています。
駅の周囲で目立つのは、人の手があまり入っていない山林地帯とブドウ園でしょう。ちなみに矢美津駅は、国道107号線に近い位置にある駅です。107号線沿いに車両でしばらく北側を目指すと、やがて県道272号線が見えてきます。また直接つながっているわけではないものの、駅からまっすぐ南進すると秋田自動車道にぶつかります。
矢美津駅は、JRの北上線の管内にある駅です。終着駅である横手駅と隣接しており、この隣駅を介して奥羽本線に乗り継ぎできます。横手駅を除外すると、乗り換えのが可能な駅は発着駅に限定されます。その北上駅とは50キロ以上離れていますが、北上駅まで行けば東北本線のほか東北新幹線への乗り継ぎができます。
矢美津駅は、2016年の12月初めから4ヶ月ほど列車が停車しないという方針が下されました。このような計画が取られる駅は、管内では合計で2駅しかありませんでした。この決定は、駅の利用率をもとに下されています。実際のところ矢美津駅は長い間無人化されており、利用率はとても低いものと見積もられています。
矢美津駅を出ると、至近距離にある建物はごく少数しかありません。このようなロケーションのため、介護施設を探すにあたっては数キロ先から作業に着手する必要が出てきます。少なくとも3キロくらいは離れないと、施設に遭遇する確率は一向に上がらないと考えたほうがよいでしょう。最初のうちは、駅から8キロくらいまでの範囲を目安にしてはいかがでしょうか。
施設のジャンルについては、サービス付き高齢者向け住宅およびグループホームなどが中心的です。入居コストに関しては、入居一時金と月額使用料を合算したときに10万円を超えないところが見うけられます。平均しても20万円を上回ることはおそらくなさそうです。


