集落と農地や自然が残る地域の境界線にある駅
今から10年以上前に全国各地で実行された「平成の大合併」。この動きは、秋田県でもかなり熱心に進められました。北秋田郡の旧比内町はそのあおりを受けて大館市に編入・廃止されました。この比内町で唯一の鉄道駅だったのが、扇田駅です。この駅の歴史は古く、2014年の7月に開業からちょうど1世紀が経過しています。老朽化していた駅舎は近年、改築されました。
扇田駅の西側は、土地のほとんどが農地として使用されています。駅の東側から南側にかけての土地は宅地化が進んでいます。近くに立地する旧比内町の役場は、現在市役所の支所として運営されています。
駅の近くを流れる犀川の向こうには「達子森」があります。この場所は標高が低い山地で、市民にはウォーキングコースとして愛されています。また、この山林に行く途中に、温泉施設がつくられています。
扇田駅の近くで幹線道路をお使いになりたい場合は、まず駅の目の前から延びている県道136号線をご利用できます。
駅のそばでご利用いただける路線バスは、秋北バスの手で運行されている種類が多いです。秋田労災病院や市立扇田病院などで診察をご希望の場合は、これらのバスはとても便利です。
扇田駅は、JRの十和田八幡平四季彩ラインに所属する駅です。終着駅である大館駅とわずか2区間しか離れていません。大館駅を通して、奥羽本線へのお乗り換えが可能です。反対方面では、発着駅である好摩駅まで足をお運びになるといわて銀河鉄道線へのお乗り継ぎが可能となります。
扇田駅は今世紀に入って間もなく、駅員が常駐しない体制で運営されることになりました。駅の利用率は近年、調査が行われていない模様です。無人化される直前のデータによると、1日平均の乗客数は150人を割っており、100人未満に落ちるのは時間の問題と化していた様子がうかがえます。
扇田駅の近辺にて、介護施設へのご入居をお考えの場合は駅から2キロ以上離れたあたりからを狙い目とすることが大事です。扇田駅の近隣で、少子高齢化の波は確実に顕れています。ただしこれまでは、デイサービスなどが主として発展してきたようです(入居型の施設はまだ数が不足しているのが現状といえるでしょう)。
駅から7~8キロくらいまで離れれば、発見可能な施設の軒数は増えるはずです。施設の種類に関しては、グループホームが主力となっています。その合間を縫うようにして、サービス付き高齢者向け住宅が進出を果たしているところです。'





