田原市は海に親しめる街。鉄道や船などアクセスもある

田原市は、愛知県南端の街。
渥美半島のほとんどが田原市で、太平洋や三河湾に面しています。
黒潮のおかげで気候は温暖。
田原市の北東エリアにある汐川干潟は、渡り鳥の飛来地です。
渥美半島の先端エリアは西山砂丘や伊良湖岬があり、伊良湖岬の沖には、神島(三重県鳥羽市)が見えます。
神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として有名で、島まで田原市の伊良湖港から神島観光船が出ています。
神島の周囲には「伊良湖水道」が広がり、海を渡ると伊勢市などのある志摩半島です。
大変歴史の長いエリアで、吉胡貝塚・伊川津貝塚からは人骨などが出土し、縄文時代から人が住んでいた場所ということが分かっています。
その後、渥美焼などの窯業で栄えました。
現在、窯業は途絶えていますが、渥美焼の窯跡「大アラコ古窯跡」や「百々陶器窯跡」は国の史跡に指定されています。
江戸時代に入ると、田原藩の城下町が置かれました。
明治からは養蚕業が活発になり、戦後は石灰岩の採掘が田原エリアの経済を支えました。
農業は振るいませんでしたが、豊川用水や土地改良などにより、全国でも屈指の近郊型農業地帯に発展。
1979年にトヨタ自動車の田原工場が稼働を開始してからは人口も増加しました。
1970年には5万6,248人だった人口も、1980年6万581人、1990年6万4,978人、2000年6万5,534人、2005年6万5,534人…と年々増加。
2005年頃をピークに徐々に減少し、2023年の調査では5万9,596人となっています。
交通アクセスとしては豊橋鉄道の渥美線が豊島駅、三河田原駅、やぐま台駅 、神戸駅から利用出来ます。
バス路線としては豊鉄バスの伊良湖本線や伊良湖支線、そして田原市コミュニティバスが田原駅前や渥美病院などに発着。
高速バス「新宿・豊橋エクスプレス ほの国号」も走っています。
伊良湖港の旅客ターミナルは道の駅「伊良湖クリスタルポルト」になっており、鳥羽港まで行く伊勢湾フェリーや師崎港行きの名鉄フェリー等の発着を待つ間、売店で買物などができます。
市内には総合病院「渥美病院」や田原市図書館、道の駅「田原めっくんはうす」「あかばねロコステーション」なども。
田原城(田原市博物館)や太平洋ロングビーチ、蔵王山展望台といった観光スポットもあります。
また、サービス付き高齢者向け住宅やグループホーム等のシニア用の住まいも出来ています。
サービス付き高齢者向け住宅は入居時の頭金0円・月額利用料15万円未満。
見守り用にGPS機能の付いた携帯を入居者にサービスで貸し出しています。
どこにいるのか分かるので、不慮の気絶など、万が一の際にも素早く対応してもらえるでしょう。